第10話

『繋がれ〜リーダーへの想い』
1
2025/03/11 12:52 更新
病室の静かな空気の中で、リーダーの央(AKIRA)はベッドに横たわっていた。酸素マスクが外れ、呼吸もだいぶ楽になったが、それでも体力は完全には戻っていない。窓の外から差し込む柔らかな日差しが、彼の顔を照らしていた。周りにはまだ病院の匂いが漂っていたが、少しずつ元気を取り戻しつつあった。
薫(KAORU)
薫(KAORU)
央さん、だいじょうぶ?
薫(KAORU)がそっとベッドの側に座り、心配そうに声をかけた。
央(AKIRA)
央(AKIRA)
最近は大分落ち着いて来てる、すまんな心配かけた
凌(Ryo)
凌(Ryo)
そーですよ、央さんは心配かけすぎです!
央は静かに答え、微笑みを浮かべた。
その言葉に、メンバー全員が安堵の表情を浮かべる。だが、何かを決心したように、柊(Syu)が静かに口を開いた。
眞(MAKOTO)
眞(MAKOTO)
リーダーに許可をもらえたら、少しだけでも配信しようかと思って。
眞(Makoto)が少し気を使いながら言った。
央(AKIRA)
央(AKIRA)
配信……?
央は少し驚き、だがその目に少しの懸念を見せた。
柊(Syu)
柊(Syu)
ほ〜ら、央の元気になった姿、ファンも見たいって思ってるよ
央(AKIRA)
央(AKIRA)
まぁ、お前達にも心配かけたしな
病室にセットされたカメラやマイク、そしてモニターに映し出されたメンバーの姿が、少しずつ緊張感を高める。
配信が始まり、画面が映し出されるーーすぐに画面はファンの心配のコメントで一杯になった。
『リーダー!』
『無理してない?』
『央はよく頑張ったよ』
ファンのコメントにAKIRAは心が少し暖かくなったーーーーーただAKIRAは何かに違和感を覚えた。
央(AKIRA)
央(AKIRA)
このコメント…………どう見ても薫じゃないか?
凌(Ryo)
凌(Ryo)
そう言われてみれば、文章的にも薫……だな!
薫(KAORU)
薫(KAORU)
いや、俺じゃない、俺じゃない
彼が左手に持ってスマホには【Eternal〜活動再開について】と書かれた配信の画面が開いていた。
柊(Syu)
柊(Syu)
何せ、央さんを一番心配してたの薫だからな
薫(KAORU)
薫(KAORU)
ちょ!それリーダーには言うなって!
央(AKIRA)
央(AKIRA)
……ありがとな
そう言って彼は薫の頭を優しく撫でるようにして撫でた。
薫(KAORU)
薫(KAORU)
央さんっ!恥ずかしいから!
眞(MAKOTO)
眞(MAKOTO)
あ……珍しく薫が照れてる
薫(KAORU)
薫(KAORU)
照れてねぇ!
病室には薫の賑やかな声が少し響き渡った。

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