こっから雄英行かないとなのか…。超憂鬱…。もぉ…(学長からお願いされた)任務じゃなかったらこんなに面倒臭く無いのに…。

いやほんとに何時なの!?!?  仕方ない。自分で見るしか無いか…。(初めからそうすればいい)

※全て1級以上の案件です。

これに関しては上層部が悪い。任務18件回してくるとか鬼かよ。…いやもうアイツら鬼みたいな人外でも例えるのが可哀想になってきた。鬼に同情しとこ。←

ｼｭﾝｯ

(緑谷 side)

教室に入ってからみんなと挨拶を交わす。でも自分の席に着いたぐらいから違和感を感じたんだ。"誰かいない"。

本当に五条くんも碧斗さんも来ないな…。HR来ないだけならまだいいんだけど…。寝坊かな…？

この後、五条くんたちは来るのだが あの2人は別格なのだと僕たちは思い知らされることになることをこの時の僕らはまだ知るよしもなかった。

(No side)

時は1時間目の終わり頃。"彼ら"はやって来た。

音を一切立てずに入ってきたその存在にこの授業時間出気が付けた者はほとんどいないだろう。ゼロの可能性までもある。

碧斗 凪桜は五条 あなたの忘れ物はほぼ全て100%の確率で持っていると言ってもいい。なぜだかは知らんが。

それに加えて、五条 あなたの顔色で今何がいるのか、何を忘れたのかなどが分かるらしい。長年の絆(？)のおかげだろう。お互いがお互いを熟知している証拠だ。

ヘッドホンを付けて寝始める五条 あなた。碧斗 凪桜の方も少し眠そうだが寝る気は無いようだ。

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

授業終了のチャイムがなる。授業中とは違い、教室はドッと賑わいを取り戻す。五条 あなたはヘッドホンをしたままで、もう眠りに落ちている。

喧嘩の声が響き渡るのも1年A組では日常茶飯事だ。

クラスの1人がそう言う。ただら1つ修正するのならば、2限目の終わり頃から碧斗 凪桜と五条 あなたは自分の席で寝ていたり、またはその寝顔を眺めていたりするのだ。…授業は聞いてないが出席していない訳では無い。

碧斗 凪桜が当然だとでも言うように発したその言葉。まぁそう思うのもまた当然だった。何故なら、高専では"それが普通"だったのだ。なんなら授業をサボるのは生徒ではなく、教師だったぐらいには普通のことなのだ。

淡々と答えていくのはちょっとした拒絶の現れなのだろうか。先程五条 あなたを眺めていた時とは違い、表情筋が死んだように動かなくなっているのが証拠と言える。

表情筋は動かずとも感情は読み取れると言ったものだ。彼女は呆れたように質問に言い返していく。


…普通は法律など関係なくドアから入ってくるものだが、生憎この2人には常識というものは存在しない。……というより五条 あなたにとって常識はただ自分を縛ってくるものという概念しか持ち合わせて無いのが主な原因だが。

飯田 天哉の正論には五条 あなたの定義で返していく碧斗 凪桜。碧斗 凪桜にとって五条 あなたは絶対であり自分の身を全て捧げているのだからこの行動は碧斗 凪桜自身にとっては"当たり前"の事なのかもしれないが他人から見たら異様でしかないだろう。

そう言いきった通り、碧斗 凪桜は五条 あなたが起きていても同じことを言っただろう。まず五条 あなたはその程度のことで怒るような性格でも無ければ事実においてはどれだけ悪い事でも肯定する、嘘をほぼ付かない、そんな人間である。…その性格のせいで敵は作るが。