(凪桜side)
あなたが御飯を買いに行ってすぐだった。
轟 焦凍に……"双子の兄"に話しかけられたのは。
焦凍。いくら嫌いと言えど答えなければ不審に思われるのは一目瞭然。……答えるしかない…かぁ。これでもポーカーフェイスは得意だしね。
あなたが帰ってくる前には終わらせたい。あの子かを暴走する恐れを少しでも潰すに越したことはないからね。暴走したら止められるのは……五条先生ぐらいか。
この言葉だけでもう先の未来が分かってしまう。こいつの考えることは大体わかるから。こいつがどういう性格でどういうものを好んでいるかまで知ってるから。
そして何より
━━━双子だから。
それは私が見て見ぬふりを続けてきた事実だった。ずっと見て見ぬふりをして心を落ち着かせてきた。大丈夫だって…こいつとは違うって思っていたかった。
これはこいつが今知ることじゃない。あなたの命令でない限り……打ち明けざるえない時以外、こいつに明かす機会はいらない。必要ない。だって今の私は碧斗家の凪桜。五条 あなたに使える者だ。
勘違いではない。けど私はそれを明かす気は無い。明かしたら多分もうここには……あなたの傍にはいられなくなるかもしれない。まぁあなたなら何とかしそうな気もするけどさ。それでも確実とは限らない。確実に失わない方法は隠し通す。これしかない。
あ。雄英に居られなくなることが悲しいとかは絶対にないよ? 雄英に居られなくなったってヤッターで終わりだもん。← 私が離れたくないのはあなたの傍だけ。五条家とかどうでもいいし。←
……私そんなに顔色悪かったかな…? まぁあなたはどんなことでも見抜くから元々隠し事なんて不可能だしさっきあった事も後で話すけどね。あと『戻ったよ』って言った声高かったのにそのあとバリ低いんですけど。
自分の隣……基焦凍から離れたあなたの逆隣をポンポンとしてこっちに来るように支持するあなた。相変わらず優しすぎるよね。← 私のこと気にかけてくれすぎな気もするけどさ。やっぱりこういうのは嬉しいって思うよね。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!