第2話

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2025/02/09 12:20 更新





 大学も無事に卒業し俺は今カメラマンとして働いている。と言ってもまだまだ撮影する機会は少ない。大体はアシスタントとして手伝うことが殆どだった。その経験を積んでいかなくては簡単にはカメラに触れさせてはくれない。
 長い下積みを乗り越えて漸く被写体の撮影ができるようになる。俺もそれを理解して今もアシスタントとしてやっている。

 なんだかんだ半年は経った。先輩方からも何度か撮ってみろと言われて撮影させてもらったりする機会もあり順調にキャリアを積み重ねていた。
 もしかしたら早いうちに長時間の撮影も任せられる時が来るかもしれないという期待も膨らんでいった。


 今日は雑誌の撮影。モデルとなる人は今人気が徐々にきている期待の新人だとか。だからと言って舞い上がるなんてことはしない。人にはあまり興味が無い。でも人も景色も撮ることは好きだった。だから俺は人であろうと物であろうと撮れればなんでもいいと思ってこの業界に入った。俺の撮る写真が世間に認められるようになって目に留まるようになりたい。その一心だった。

 それにモデルの人と親密にならないといけないなんてルールは無いし、寧ろ関係が深まる方が色々と厄介事が増えるだけ。だから俺にとっては好都合の仕事でもある。
 暫くするとスタッフの呼び掛けによってモデルの方が撮影場所に入ってくる。
 その瞬間俺は目を見開いた。


mg
mg
よろしくお願いします !



 お手本のような元気な挨拶をして丁寧なお辞儀をしたあのモデルは1番思い出したくなかった彼奴。

 キムミンギュだった。

 そういえばスタッフの人が名前を呼んでいたことを思い出した。でもその時は準備とか色々ドタバタしていてはっきりと聞いていなかった。

 なんで彼奴がまた俺の目の前に。せっかく叶えた夢の仕事になんで彼奴は入ってくるだよ。
 漸く頭の中から消えていた記憶だったのに強制的に掘り返されていく。


キム・ドユン
ウォヌ ? 大丈夫 ?
ww
ww
っえ、あ、すいません ... 体調優れないので少しだけ外れます
キム・ドユン
わかった。回復したら戻ってきな



 俺の直属の先輩となるドユン先輩。見習としてこの人と共に現場に出向いている。
 彼はとにかく優しく棘のない人でまだ何も分からなかった頃も1から優しく教えてくれた。その優しさに浸かりすぎるのも良くないと思ったが今すぐに彼奴から距離を取りたかった。










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