今年の学校は少し違う。2ヶ月遅れて6月からの学校生活。
友達もみんな違うクラスになって知らない人が多い中私に話しかけてくれた。
大佑は小学校の時から知っていて6年生の時も同じクラスだった
その頃から話し方がどこか素っ気なくいつもつまらなそうに友達と話していた。
私はそんな大佑が何を考えて毎日を過ごしているのかがわからずにいた。
恋もしてなかったし勉強も出来ず授業はほとんど真面目に受けていなかった。
私は告白をして振られたばかりでもう恋なんかしたくない。そう思っていた。
大佑と話している時は違った。
楽しくて居心地が良くて面白くて、授業中は毎日のように話して先生に怒られた。
そのくらいずっと一緒に過ごしていて今まで見たことも無い大佑の表情や感情が見えてきてだんだん大佑のことをわかるようになっていった
学校もクラスも何もかもが楽しくて仕方なかったそんな時に……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!