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第9話

でーと(後編) ❤️
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2022/03/14 14:03
ウィンター
ウィンター
ふぅ〜おなかいっぱい!
カリナ
カリナ
おいしかったね。次ミンジョアの行きたいとこ行こっか
ウィンター
ウィンター
えっ、いいんですか?!
カリナ
カリナ
うん、映画もランチも私が行きたいとこ行ったし。
照れくさそうにありがとうございますって言い、しばらく考える素振りをしたあと急に私の手を取り走り出したミンジョア。
カリナ
カリナ
わっ、
ウィンター
ウィンター
オンニっ!!ここっ!ここ行きましょ!!!
目的の場所にたどり着いたらしく目を輝かせながら私を見る。ふふ、子供みたい。
カリナ
カリナ
いいけど、ここなに?
ウィンター
ウィンター
前から気になってた雑貨屋さんです!このショーウィンドウにある犬のぬいぐるみがかわいくて…。
カリナ
カリナ
ふふ、いいよ、入ろっか。
店内に入ると淡い色で揃えられてる壁や床、かわいらしい音楽がかかってて、ミンジョアは入るなりわぁぁぁっと小さな女の子のようにきゃっきゃっしてる。
私もかわいいものは好きだからテンション上がる。あ、このよく分からない宇宙人みたいな生き物のキーホルダーかわいいな。
ウィンター
ウィンター
オンニ!これみんなでおそろいにしましょ!
たしかにこのキーホルダー、色の種類が4色だしちょうどいいかもしれない。
カリナ
カリナ
いいじゃん、お土産だね。
ウィンター
ウィンター
やった!!私が青で、ジミナオンニが赤で、えりオンニが黄色!ニンちゃんがむらさき!!
そうと決まればすぐ行動。4つのキーホルダーを持ちつつ他のコーナーを見てまわる。
ミンジョアは私が言い出したから私が払いますって言ってるけど無視。そういうのは年上の私に任せとけばいーの。
ミンジョアは自分の好きなもの買いな?って言ったら不服そうだったけどすぐにぬいぐるみとかに夢中になってたから大丈夫。
カリナ
カリナ
…ぁ、これ……。
ふふ、いいもの見つけた。





カリナ
カリナ
ミンジョア、私先出てるね?
ウィンター
ウィンター
あっ、はい!私もこれ買ったらすぐに出ます〜!
近くのベンチに座ってミンジョアを待つ。
ミンジョアみたいな子を見つけてつい買っちゃったけど、喜んでくれるかな。
まぁあの子、私があげるものはなんでも喜んでくれるから大丈夫だと思うけど。
ウィンター
ウィンター
オンニ!お待たせしました!
カリナ
カリナ
んーん、大丈夫だよ。次どこ行こっか?
ウィンター
ウィンター
んー、あ、お洋服見ましょ?最近服欲しいって言ってましたよね?
カリナ
カリナ
いいね。あ、その前に…ミンジョア、これあげる。
ウィンター
ウィンター
??…なんですかこれ?
カリナ
カリナ
開けたらわかるよ
さっきのお店で見つけたミンジョアそっくりな犬のキーホルダー。それがとてもとてもかわいくて、このキーホルダーをミンジョアが付けてるのを想像するだけで微笑ましい気持ちになる。
ウィンター
ウィンター
おんに、これさっきの…?
カリナ
カリナ
うん。ミンジョアそっくりで買っちゃった。
ウィンター
ウィンター
オンニ、実は私も…オンニにプレゼント買ってて…
控えめに差し出されたのはさっきのお店の紙袋。破かないように慎重に開けると、出てきたのは私がさっきあげたキーホルダーと同じ種類のもの。
カリナ
カリナ
ふふっ、なにこれ、考えること一緒すぎん?
ウィンター
ウィンター
ほんとに…なんなんですかㅋㅋ
考えてることが同じすぎて逆に怖いㅋㅋ
ウィンター
ウィンター
あ、そうだ!せっかくだし交換して付けませんか?
カリナ
カリナ
これを?
ウィンター
ウィンター
はい!そしたらいつもオンニが見守っててくれてるみたいですし!
えっ、なにこの子、かわいすぎるんだけど。そんなのいいに決まってるじゃん。
カリナ
カリナ
もちろん。私が居ない時も私に見守られてるって思ってがんばってね?
ウィンター
ウィンター
オンニも!私が居ない時も私がいると思ってください!
ほら、服見に行きましょ!と手を取られる。
ほんと、好きだなぁ。









その後も服を見たり、途中カフェによってデザートを食べたりとしていたら、気づけば日が傾いてる時間になった。

今度は私がミンジョアの手を引いて、予約したレストランに連れて行く。ここは私たちが始まった思い出の場所。
ウィンター
ウィンター
ここって…
カリナ
カリナ
ほら、早く行こ?コースとかしてないから好きに食べよ。
お互い好きな料理を頼んで、満足したあと、なんて事ない話をする。
ミンジョアはコロコロと表情が変わるから見てて飽きないし、笑ってたらこっちまで楽しくなる。
そろそろ…かな。

緊張する。
カリナ
カリナ
ミンジョア。
ウィンター
ウィンター
…なんですか?
今日、初デートの時とほぼ同じデートコースにしたのには理由がある。
カリナ
カリナ
あのね、伝えたいことがあるの。
お互いインドア派だけど、今日だけは譲れなかった理由。
ウィンター
ウィンター
……はい。
大丈夫、えりにも協力してもらったし、なにより私とミンジョアだから。
カリナ
カリナ
普段、照れくさくてあまり言えてないけど、私ミンジョアの事が大好き。そのコロコロ変わる表情も、ステージ上でのかっこいい姿も、私だけに見せてくれる姿も、すぐ拗ねちゃうのも、照れ屋なのも、全部好き。愛してるの。
ウィンター
ウィンター
おんに…?
ずっとポケットに入れてあった小さな箱を取り出し、ミンジョアの前に静かに置く。
ウィンター
ウィンター
これ…って、?
カリナ
カリナ
…気に入ってくれるかは分からないけど、開けてみて。
箱を開けた瞬間、ミンジョアの瞳はこれでもかと開かれ、その瞳からは大粒の涙が溢れ出す。

その涙は嬉しいんだよね。前までなら不安になってたけど、伊達に一緒にいた訳じゃない。それぐらいは分かるようになってる。
カリナ
カリナ
一緒に、なろ?ミンジョア。私と結婚してください。
ウィンター
ウィンター
〜〜〜っ…。ずるいですオンニぃ…
カリナ
カリナ
あはは、そんなに泣かないでよ。…返事聞いてもいい?
ウィンター
ウィンター
いいに決まってるじゃないですかばかっ!
未だに泣き止まないミンジョアの涙を拭く。拭いても拭いても止まらないから困るなぁ。
カリナ
カリナ
まぁ、あんなこと言ったけどさ、正式に結婚なんてできないから、この指輪もチェーンに通してネックレスにしよ?
ウィンター
ウィンター
ぇ〜…
カリナ
カリナ
ちゃんとおそろいだから。
ほら、と服に隠れてるネックレスを取り出す。
本当にずるい、と呟きながら笑う彼女は今までで1番きれいで可愛かった。












ウィンター
ウィンター
そう言えばオンニ、今日映画行ったのも、あそこのランチに行ったのも、全部これのためですか?
カリナ
カリナ
え、うん。それにここにしたのも、私たちが始まった場所だからね。
ウィンター
ウィンター
意外とロマンチストなんですね。
カリナ
カリナ
まぁ、それなりにね。でもミンジョア限定だよ?
ふふ、そうやってすぐ顔を赤くしてそっぽ向く。
これからもよろしくね、ミンジョア。



















𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍

やっっっと春休み入ったと思ったらまだ学校にいかなきゃいけなかった!!!!

更新遅れてごめんなさい、忙しくて…。これからも更新頻度は下がったままだと思います、ごめんなさい…。

えっと、今回はあれですね、なんか、このサイトに掲載してあるお題から選びました。ちょっと違うけど…。

始まった場所からまた新たにスタートするのって良くないですか?新しいことをする時は思い入れのある場所に行って、そこから気持ちを入れ替えてスタートするようにしてます。始まりはいつでもそこがいい、そこで更新していきたいっていう私の謎のこだわり。
みなさんもそういう場所ないですか…?

ふぅ、ここまで読んでくださりありがとうございます!!

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