第11話

災龍と「世界貴族」
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2024/07/30 12:50 更新
災龍カリルドとは……
生まれつき身体から毒素を発し
周りへと被害を及ぼしてしまう
悲しく寂しき龍の事だ
産まれる時ですら毒素を発し
母体に大きく負担をかけてしまい
産まれてすぐ母親は死んでしまった
育てられる者も居らず
当主である私が育てる事になった
何故か私にはその毒が効かなかったからだ
私以外は近付く事さえ出来ず
そのまま月日が経った
そして不思議な事に災龍カリルドには
他の龍には見られない蹄があった
本来龍とは地上で暮らす者達でも
爪はあれど蹄はない
水の中で暮らす者達にも
鰭はあれど蹄はない
樹上に暮らす者達でも上空に暮らす者達でも
蹄を持つ者は居ない
同じ特徴を持つ者が居ないのだ
そして800年近く前に
「世界貴族」を名乗る者達が現れ
ここ『龍の都』は一度襲撃された
しかし人間が龍に勝てるはずもなく
和睦の条件として10年程に一度
我ら『龍の民』の繁栄の為に
人間を5~10人程送るように言った
我ら『龍の民』は龍同士でかけていると
いつしか奇形が出る事があるからだ
元は龍と人が交わり生まれた種族だからなのか
時々人間の血を入れなければ
上手くその形を保てなくなる事がわかった
だからそれを条件に
我ら『龍の民』と「世界貴族」は和睦をした
しかし400年程前
「世界貴族」……
「天竜人」が再び侵攻して来たのだ
その時に掲げていた印が
その災龍カリルドの蹄を模したものだった
そして「天駆ける竜の蹄」と
勝手に名乗ったのだ
龍の名は我らしか名乗れぬはずなのに
勝手に『龍』を語ったのだ
そしてまた我らに敵う事なく……
今、「天竜人」は大人しくしているのだ
しかし……
それがいつまで持つ事やら……
だから今のうちに話しておかねばならないと
そう思ったのだ……

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