ルンルンの笑顔で声をかけていためうちゃんにそう問う。
絵が上手く描けたとか?
それとも、推しの新ビジュが公開されたのかな?
どちらにしろ、友達がこんなにも喜んでると、私も嬉しくなる。
…あ、後者だった笑
そう思いながらバッと出されたスマホの画面を見る。
……うん、これはかっこいい。
推していない私でも心を奪われるくらいだから、ファンにとってはたまらないよね。
めうちゃんはすっかり興奮しているご様子。
いや、気持ちはすごくわかる。
私も推しがこんなビジュで出てきたら死んでるもん←
大きめの声でそう言うめうちゃんは、すごくやる気に燃えていた。
推し事かぁ…最近してないかも。
……いや、熱が冷めたわけじゃないよ、むしろ全然好き、大好き。
ただ…こんな私がキラキラ輝く人を推していいのかなってかんがえるようになっちゃって…。
……なぜか申し訳ない気持ちになってしまうようになった。
それから、推すのをためらうようになって…気がつけばもう2年。
未だに新ビジュは見ているし、動画も聞いてるけど…グッズは買えてないんだよね…。
グッと親指を立ててニコっと笑う。
……いけない、めうちゃんの前で真顔を見せるところだった…。
めうちゃんはじーっと私を見てから、「大丈夫ならいいけど」と言って、自分の席に座った。
……マズい、今日ヘマしそう。
嫌な予感がするのは私だけかな……。
…いや、私にしか関係のないことなんだろうけど。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。