雪に足を取られてスリップしたクルセイダーがバランスを崩したところをT-26に狙い撃たれ、1輌撃破されてしまった。
BT-42の車内で感嘆したミレイに、スオミがチャーチルを撃破しながら事も無げに答える。
スオミの指示で発砲した狙撃隊の徹甲弾がマチルダIIのエンジンを叩き割った。
朱音が搭乗するセンチュリオンの装甲に、T34/76の激しい砲撃が浴びせられる。朱音はキューポラから顔を出しているのは危険だと判断して車内に引っ込んだ。
装填しながらバスティンが言った言葉は砲撃の音で末尾が消えた。ベリアンの正確な射撃でT34/76が1輌白旗を挙げた。
編成
聖アークロイヤル「残存車輌6輌」
マチルダII 3輌(うち1輌フラッグ車) 「狙撃隊の停止射撃で護衛2輌撃破」
巡航戦車A41センチュリオン 1輌(隊長車)
Mk.IV歩兵戦車チャーチルMk.VII 2輌 「狙撃隊の停止射撃で1輌履帯破損」
Mk.VI巡航戦車クルセイダーMk.III 3輌 「T-26の包囲で2輌撃破」
コンカラー重戦車 1輌
白山高校 「残存車輌9輌」
BT-42突撃砲 1輌(フラッグ車兼隊長車)
T-34/76中戦車 4輌 「センチュリオンの砲撃で1輌撃破」
KV-1 1輌
T-26 3輌
III号突撃砲(以下III突) 1輌
T-26に追われながらミヤジが朱音に無線を入れた。
砲塔を後ろに旋回させて機銃を撃ちながら全力で逃げる。といっても重戦車だからそこまでの速度は出ないが。
朱音の意図を察した車内の全員は瞠目した。
ロノとバスティンは当然難色を示した。
相手は練度の高い実力校。対する自分達の練度はそこまで高いわけではない。
包囲網を突破できるかは五分五分だった。
ベリアンの言葉が後押しになって、センチュリオンは一気に加速してまず正面の1輌を撃破した。
両脇から出てきたT-34/76を正面から撃って撃破。もう片方には装甲の厚い前面を向けて防御。砲弾が弾かれるカン、という高い音が鳴った。次に進んで突っ込み、相手が避けたところでベリアンが照準を合わせて撃破。
わずか2分の間に朱音達のセンチュリオンはT-34/76の包囲網を完全に突破した。
白旗と黒煙を上げるT-34/76を残して、センチュリオンは仲間の救援に向かった。
T-26の包囲を睨みながら、ベレンは後続車のハウレスに無線を入れた。
双方の操縦手がアクセルを踏み、チャーチルが2輌発進。機動力を活かして突っ込んできたT-26を引き付けて逆に仕留める。
文句らしきものを言いつつも、シロはちゃんと戦車を動かしてくれた。
ルカス達のマチルダIIめがけて飛んできた徹甲弾を、間一髪で割り込んだミヤジ達のコンカラーが分厚い装甲で跳ね返す。
お礼すらもピシャリと跳ね返されてちょっぴりへこんだルカスは周囲を見回した。
聖アークロイヤル 残存車輌6輌vs白山高校 残存車輌5輌































編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。