
「 ___つまんねぇの。 」
何者かも分からない少女は、一人、誰も聞いていないその路地裏で一つ呟いて、また去っていくのである。
星空の下だった
自分が頭から落ちたはずのその地に今足をつけて歩いている、というのは何とも不可解な現象だな、と糖菓は少しだけ思考を巡らせながらいた。
___その時、ふと、目の前の建物が目に止まったのである。
周りには建物などあまり無いから"大きい"という印象を抱いただけかもしれないが、それは他の建造物よりはきっと大きなステージのような建物だった。
しかしながら、誰一人として人がいる気がしない。
___目に映ったのだ。
中に入るわけでもなく、ただその建物を眺める二つの人影が。
___なんだか、理由なんて無いけど、無性に
___"何かある"気がしてくる。
若葉色の髪をした少女が、撫子色の髪の少女の手を引いてどこかへ行こうとする。糖菓の声に応じることもなく、まるで避けようとするように。
___その時だった。
___気配もなく現れた二人組が
突如名前を呼んできたのである

【 孤独と罪悪感の色相 】甘宮彩星

【 流れ星へ紡がれた言葉の演奏者 】咲森言葉
そう言うと、一人の狂ったように見える紅い瞳の少女が指を指す。
(バンッ!!!!)
___一つ銃声が響いた。
その発言に怒ったように、発砲していたのは彩星だった。しかしその銃弾を軽々と回避して、またその姿は微笑んでみせるのである。嘘らしいくらいの笑みで。
「それはそこの歌姫の子もでしょ」、という言葉が糖菓にはどうも引っかかって
それを言われた張本人である言葉からの反応はあまり無かった。
顔は笑ったまま、気づけば目の前にいて彩星の首に、少女は手をかけていた。
でも、その糖菓の瞳には何か見過ごしてはいけないものが宿っている気がして、葵彩は決めた。
そう一つ決心して、糖菓は一つ歩み寄る。
___その瞬間、今までそこにいなかったはずの葵彩が現れ___
___たの、だが。
___もう一人に気づかれたのである。
___そうして一つページを捲る。
この先の物語を書き換えましょう。
___そうして書き換えられた先のページで
___4人の姿は消えたのである。

【 嘘の仮面を被った絶望の掌握者 】ミレアム・シークレット

【 真実を見通す新月の瞳 】セリニア・ラナンキュラス
___そうしてまた一つ、姿が消えた。
___そして、四人の物語は、ここから動き出すのである。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!