
【 空から舞い降りし色彩の星 】魂並糖菓

【 孤独と偽愛の始まりの色 】散花葵彩
とりあえず人でも探そっか、なんて言って糖菓はどこかへ歩き出した。……葵彩の言葉に後ろめたさを感じながら。
___誰か来た。この世界に
……魂並糖菓と、散花葵彩、ねぇ
……いや違う今はそんなことはどうでも良くて
基本人を呼べるのはこの世界そのものかリーディか俺くらいであって
今はこの世界そのもののその役割を私がバレないように勝手に停止したからリーディかうちしか無理
……じゃあ私じゃないとなれば、普通リーディ、ってなるんだけど
___問題は、それも停めてるはずなんだよね、今。
まぁ世界と神の役割を停めるなんてそんなことをした分めちゃくちゃ私の労力かかるんだけどね!!!
世界が呼んだと思われるように人呼ばなきゃだし、リーディが呼びたいと思った人をリーディにこの事を勘づかれないタイミングでちゃんと呼ばなきゃなんだから
……まぁそこまでしないと、なんだけど
実はまぁそれなりにリーディに不穏な感じがしてて
それがどれだけ先のことか、はたまた杞憂かは分からないけど
……だから、リーディに今人を呼ぶなんて一番何が起こるかわからない力をもたせるとその不穏が押し寄せる可能性がある
リーディが暴れたら止めれるのなんて俺くらいだし
私はそんな、そんなことしたくないし
……ページをめくる、何が起きたか知る。
……どうやらリーディがやったっぽいけど
___"あの子"に期待するのは無理
だとしたら……どうやったらこのことについて知れる?
なーんだか放っちゃいけない気がする
___ん?
……なーんだ、最も手っ取り早い方法
「 ___おーい 」
「それともそういったフリ?」とでも言いたかった言葉を飲み込んで別の言葉を紡ぎだした。
___申し訳ないな、なんて思いながら
___ここからの彼女は、これを見届ける"貴方達"への種明かしが終わるまで
___全て偽物である
傍から見たら何も無い場所で一人蹲って苦しんでいるのだろう。
今の状態は殺す気で首を絞められているのと大差など無い。問題は呼吸という行動が非許可であるから酸素を手に入れようとすることも出来ない。話すことすら今非許可にされた、何度か経験したことはあるのだ。
救だって学ばない訳では無いから、どんな態度を取ればこうなるかくらい分かっていた……のにも関わらず、これは。
___さては、機嫌が悪い?
そんな救に目もくれず、天界の泉から映し出された糖菓の姿……否、それを通して葵彩の姿だけをただ一点に見つめていた。

「 ___私も、お前以外と関わる気なんて無いよ 」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。