第7話

第7夜 吸血鬼としての邂逅
578
2020/01/04 08:58
シルクside







シルクの部屋にて。

シルクロード
シルクロード
...っ、はぁ...はぁっ...!


やべぇ、喉が...乾く。


しばらくまともに血を吸ってなかったな...。


意識が飛びそうだ...。


今から外行っても間に合わねぇ...。
シルクロード
シルクロード
あなた...。


いや、ダメだ。


何を考えてるんだ。俺。


でも...でもっ...。


飢えで俺が俺でなくなっちまいそうだ...。


シルクロード
シルクロード
仕方ねぇ...。


俺は窓を開けて、3階のベランダに降りた。


そう、あなたの部屋のベランダに。








Youside


コンコン


あなた

ん...?



窓からノックする音。


窓からって...誰なんだろう...。


窓のカーテンを開けずにそのまま聞く。
あなた

誰、ですか...?

シルクロード
シルクロード
俺だよ、シルク。


シルクさん...?


私は、窓のカーテンを開けて、扉を開ける。
シルクロード
シルクロード
やぁ、窓からごめんね。
あなた

いえ...大丈夫です...どうしましたか?



なんかシルクさんの目が...ちょっと怖いかも...。
シルクロード
シルクロード
簡単に本題を話すね。


え...なんか怖い...。


シルクさんがじりじりと距離を詰めてくる。


私は後退りする。
シルクロード
シルクロード
俺、血が欲しい。
あなた、お前の血を吸いに来た。

プリ小説オーディオドラマ