シルクside
夜
シルクの部屋にて。
やべぇ、喉が...乾く。
しばらくまともに血を吸ってなかったな...。
意識が飛びそうだ...。
今から外行っても間に合わねぇ...。
いや、ダメだ。
何を考えてるんだ。俺。
でも...でもっ...。
飢えで俺が俺でなくなっちまいそうだ...。
俺は窓を開けて、3階のベランダに降りた。
そう、あなたの部屋のベランダに。
Youside
コンコン
窓からノックする音。
窓からって...誰なんだろう...。
窓のカーテンを開けずにそのまま聞く。
シルクさん...?
私は、窓のカーテンを開けて、扉を開ける。
なんかシルクさんの目が...ちょっと怖いかも...。
え...なんか怖い...。
シルクさんがじりじりと距離を詰めてくる。
私は後退りする。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。