you side
今日も仕事先である撮影スタジオに行く
撮影スタジオに入るとこれでもかと暑い
それもそうだ、私はレースクイーン兼モデルなのだから
衣装はいつだって裸に近いほど布面積が少ない
モデルといってもグラビアアイドルに近いし、実は仕事もそんなにない
メインの仕事はクラブのダンサーと実業家達のパーティーガールだ
モデルもレースクイーンもメインの仕事にとってプラスになるからしてるだけ
撮影が終わり、時間を見ればクラブに出勤する時間だった
クラブまでヒール音を響かせながら歩く
すると後ろからずっと昔好きだった人の声が聞こえた
振り返ると昔に比べ男らしくなったホンソクがいた
こんな私にした彼に意地悪したくて嘘をつく
私は精一杯の笑顔で彼に手を振って人混みに紛れた
クラブの裏口でタバコに火をつける
スマホを見ていると画面に水滴が落ちる
久しぶりに会った彼はカッコよくて笑った時にできる目尻の皺も変わっていなかった
やだなぁ、アイライン滲んちゃう
吸い終え、クラブに入る
ダンス用のビキニに着替えてメイク直しをする
バックヤードで自撮りをしてインスタを更新する
気持ちを入れ替え、フロアのステージに立つ
身体を揺らし、ダンスをする
チップを渡そうとする客に身体を近づける
すると肌とビキニの間にお札が挟まる
1時間ほどでチップでいっぱいになる
バックヤードに戻り、ミニ丈のドレスに着替えてVIPルームに入る
すると今日のゲストのラッパーがいた
隣に座り、一緒にショットを飲む
心地良く酔っ払う
ラッパーが私の身体を撫でる
もう慣れてしまったことだ
再びバックヤードに戻り別のダンス衣装に着替える
私はラッパーと共にステージに立つ
そしてまた私の衣装はお札でいっぱいになる
ラッパーと共にステージを後にする
私服に着替えてVIPルームに入る
ショットをたくさん飲む
それなりに酔い、ラッパーとクラブを出る
メイン通りでタクシーを拾い、一緒にホテルへと向かう
絡み合い、私は早々にホテルを出た
すぐさま呼ばれた社長のパーティーに参加する
パーティーがお開きになり、タクシーでいつも行くバーに向かう
朝方近くで普段なら私しかいない
個室のドアが開かれる
すると優しい顔立ちの人が出てきた
後ろからまた別の人が現れる
ホンソクが出てきた
個室に入るともう1人寝ている人がいた
不思議な気持ちになる
昔は甘いラテを飲んでいた私たちがこうしてお酒を飲んでるなんて

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。