「共喰い」から8日後。
武装探偵社には、いつものような襲撃が来た。
しかし、今回の襲撃は、いつものようでは
なかったのかもしれない。
ある一人の男が、武装探偵社に来た。
男は全身、吸い込まれるような黒で覆われていた。
男は意気揚々と応えた。
ナイフを持ったシャミッソーは、
調査員に襲いかかった。
最初の標的は、与謝野晶子だ。
シャミッソーは、与謝野の腹を刺した。
そして動けなくなった与謝野を、
心臓を突いて確実に殺そうとしたが、
与謝野は回復し、逆にシャミッソーに蹴りを入れた。
しかし、与謝野の足は、シャミッソーが纏う
黒い何かに吸い込まれそうになった。
与謝野は自分の足を切り、
異能力で回復した。
そして、シャミッソーの次の攻撃を待ったが、
それは来なかった。
そう呟くと、今度は国木田に蹴りを入れようとした。
国木田は、与謝野とシャミッソーが
戦っている間に手帳に書いていた「鉄線銃」を
異能力で実物にし、天井の出っ張りに
ワイヤーを引っ掛けて、
そのまま流れるように、そこを逃れた。
そして、シャミッソーの次の攻撃を待ったが、
と、攻撃は来なかった。
「次は誰に……」と悩んでいるその肩に、
背後からポンと濡れた手が置かれた。
それと同時に、シャミッソーの纏っていた黒は消えた。
背後からシャミッソーに語りかける男は、
全身がずぶ濡れだった。
太宰がシャミッソーにそう云うと、
シャミッソーは意外にも、従った。
すると、シャミッソーは太宰の手を振り払い、
地面に消えた。
代わりに、武装探偵社に駆け込んできた者がいた。
中島敦side
シャミッソーという男の襲撃後、
僕と同年代くらいの青年が探偵社に駆け込んできた。
彼の名前は__佐藤あなた。
話のよれば、たまたま探偵社の前を通りかかった際、
探偵社から疾風のように出てきた男が自分の前を
通り過ぎると、自分の影がなくなっていたのだとか。
太宰さんはそう云うと、佐藤さんの
肩にポンと手を置いた。
すると、佐藤さんにたちまち黒い影が戻った。
佐藤さんは何度も頭を下げてお礼をしてくれた。
佐藤さんは驚いたような表情をしていたが、
すぐに申し訳ないような表情になって、云った。
そう云いながら、鞄から手帳を取り出し、
その頁に何かを書き、破ると、
ちょうど近くにいた僕にその紙を
折り畳んで渡してきた。
「では〜」と去っていく佐藤さんの背中を見ながら、
僕はどういうことかとその紙を開いて、見た。
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悲劇ナル日曜日、
我、犬トナル。
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その紙を隣にいた太宰さんが見て、苦笑した。
この文の意味が分かったのは、それから3週間程後。
探偵社が危機に直面した後だった。
オリキャラはシャミッソーだけだと思ってください。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。