とある山奥、人が入るには困難な場所。そう、人は入れない筈なのだけど…
何故か、人間の少年が捨てられていた。見捨てる訳にもいかないので、家に連れ帰る事にした。
家に入ると、織田作と安吾は未だ帰って来て居なかった。人間の怪我を治す為に、自室まで向かう。普通に手当てするのも良いのだけど、かなりの怪我をしているみたいだから、妖術で治す事にした。怪我を治すと、少年は息がしやすくなったのか、顰めていた顔から、穏やかな表情に変わった。
一先ず、少年の観察を始めた。橙色の様な髪は、泥で汚れている。服装は、薄い長袖長ズボン一枚だけ。恐らく、生贄と云うやつだろう。私は良く分からないけど。人食べないし。
観察を終えると、少年を抱えて風呂場まで行く。泥を落としてやらなくては。上に羽織っている着物等を脱いで、着物一枚だけになると、風呂は沸かしてあったので、シャワーで身体を洗ってやる。すると、流石に少年は目を覚ました。
少年が椅子に座ったのを確認すると、手にシャンプーを出し、少年の髪を洗う。…矢っ張り綺麗な髪の毛だなぁ…













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!