HNside
先程のことが信じられなくて、ソファの上で唖然とする。
部屋に入ってきたお母さんが驚き、ジソナ!?どうしたの?、と心配してきた。
ハッとして、慌てて大丈夫と伝え、猛ダッシュで自室へ駆け込んだ。
さ、さっきのヒョンは…現実!?!?
理解が追いつかない。
とりあえず頭の中で整理しようと試みる。
え、えと、ヒョンとテレビを見てて、それで目が合った時に急に抱きしめられて…え…え………
やっ、やっぱり夢だったのでは!?
いや、そうだと信じたい…
胸がドキンドキンと跳ね上がる。
い、今はいつもとは違う意味で精神が不安定になりそう…
と、とりあえず何かで気を紛らわしてみよう。
って思ったけど…無理だ。
だって何してもよぎるんだよ、さっきのこと。
仕方ない…もう1回リビングに行こう…
ふぅー、と長いため息をついて下へと降りる。
下に降りると、お父さんも帰ってきていた。
ごめん、ちょっと虫がいて驚いてただけ…と、特技の誤魔化しで何とかする。
目線をソファにずらすと、リノヒョンが俺は何も知らない、と言っているかのようにスマホを弄っていた。
ヒョン……
少し、顔が熱くなる。
しばらくは、ヒョンと関わらないようにした方が良さそう…
僕はとにかく喋った。いや、喋らないと落ち着いていられなかった。
あ、しまった。
あまりにも不自然だったのか、お母さんが心配してきた。
なんだか気まずくなる。
うぅ、ただでさえこういうの嫌いなのに…
ソファにもう一度目をやると、リノヒョンはいなかった。
多分、自室に戻ったのだろう。
親の圧、というものに押される。
…やらかした。
ただでさえこんな僕を心配する親に、余計に迷惑かけて、本当に僕ってやつは…
唇をきゅっと噛む。
自室に入り、ベットにはこもらずパソコンを開く。
ああもう、今日はなんだか無茶苦茶な日だな。
明日はできるだけ落ち着いた日を過ごせたらいいけどな…
あ、メールだ。
バンチャン先生かな…
あれ、違う。
これは、誰?















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!