HNside
名無しのメール。ほんのちょっぴり、怖いと感じる。
クリックしようと思ったが…やめといた。
というか、メールはバンチャン先生以外誰も繋いでないからどうやって僕のメールアドレスを手に入れたのかが気になる。
多分ヤバいやつだと思うけど…
なんか今日は変な日だな、と思いながらパソコンを閉じる。
うーん、と背伸びをすると少しスッキリとする。
…とりあえず今日ははやく寝よう。
いっつも夜更かししてるし、それで疲れてるのかも。
お父さんとお母さんには申し訳ないな、毎日。
大変だよね、僕なんかがいて。
小さい頃は、きっといい子に育ってくれるって思ってたんだろうな。
こんなことになるなら、リノヒョンだけで十分だったのにさ。
なんで僕なんかを、引き取ったんだろう。
ずっと、それだけが気になっている。
学校に通ってた時も、誰かに殴られてた日々の中でも、いつも。
僕の親はなんで死んだんだ。なんで僕は引き取られたんだ。
…頭が痛い。
こんなこと考えてもしょうがないので、お風呂に入ることにする。
下に降りようと思い、部屋のドアを開けると奥のリノヒョンの部屋からヒョンがでてきた。
ヒョン、と言おうとした時、
と先に言われ、ヒョンはそそくさと下へ降りていった。
…なんか、避けられてる…?
やっぱり、ヒョンも気まずいのか…?
なんか、微妙な距離感だ…
はぁ、と一息ついて下に降り、お風呂に入った。
サッと上がって、ご飯食べて…そして寝よう。
湯船には浸からずにシャワーだけ浴びる。
湯船に浸かると、眠くなるんだよね。
ふんふーん、と鼻歌を歌う。
鼻歌と言えば、小さい頃はよく歌ってたな。
お父さんとお母さんによく上手だね、って言われてたな。
今となっては、あれが嘘かホントなのか分からないけど。
世の中は、愛想に満ちてるから。
大人は、子供にも容赦がないから。
お風呂から上がり、サッパリとする。
毎日、これくらい気分がいいといいのになぁ。
パジャマに着替えてリビングへ。
机の上に今日の夜ご飯が置かれる。
すぐに椅子に座って食べ始めた。
もぐもぐ…と頬張っていると父がふっと笑った。
そうよ、と言われるけれど、これただの癖なんだよね…僕自身は特になんとも思っていなくって。
でも確かに、色んなところで指摘されてきたな…そんなに目立つのかな?
目立つのは嫌だから、控えようかな…
ガチャリ、と音がしてドアの方を見るとリノヒョンが部屋に入ってきた。
もぐもぐと必死に食べている僕を穴があくほど見つめてくる。
え、何、怖いんだけど
ヒョンの何も感じていないような大きな瞳ときゅっと結ばれた口元。
まるでお手本のような真顔が恐ろしく感じられた。
こっち見ないでよ!
とは言えなかった。こっちは食べている身だから…
ある程度飲み込んで一口食べようとした時に
とヒョンが言って退出して行った。
なんだなんだ、今の間怖すぎたんだけど。
まぁヒョンって昔からそういうところあるもんな…
お父さんとお母さんは何も思ってないみたい。
ご飯を食べ終わり、キッチンに行って片付けをしようとするとお母さんが今日はいいよ、と言った。
断ろうとしたけれど多分無駄だと思ったので苦笑いをしてじゃあよろしく、とだけ言った。
その後、歯を磨いたりしておやすみ、と言い残して部屋へ戻った。
今日は寝なくちゃ。
いつもはいじってしまうパソコンも、見ないようにして素直に布団へと潜り込んだ。
寝る前に今日の出来事を振り返るのが僕の習慣。
ぼーっとしながら今日のことを思いだす。
しまった。
あーあ、思い出さないようにしてたのに…!
リノヒョンに、抱きしめられた…
ひぁぁぁ…!と小さく叫ぶ。
もうっ!寝れなくなっちゃったよ!
気にしないようにしても無駄…と何回も経験してきた無限ループに巻き込まれ始めた。
忘れたいものほど、鮮明に残ってしまうんだよな…
あぁ…
今日は何時に寝れるのかな。
✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あのー、この前アップしたやつバグってたのかわかんないですけど、削除して書き直したはずのやつが
まさかの書き直してない途中のままで投稿されるという…
完全なる悲劇。気づいた時にはもう投稿してからかなり経ってたので編集する気になれませんでした…
まぁ、上手く立ち回ってどうにかします。
その関係でちょっと変なところ増えるかもです…
申し訳ございません…
✋
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。