第17話

怪異物語【115】少年達の幻想入り
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2023/01/22 01:17
源光
源光
………?
一瞬眩しい光に包まれた後、
光は気づいたら消えていて…?
花子くん
花子くん
ん?
ここは…
???
あわわ!
だ、大丈夫ですか⁉︎
駆け寄る娘。
同じくらいの子に見えるが…、俺は直感した。
花子くん
花子くん
え、あ、まぁ
源光
源光
(こいつ、人間じゃない…⁉︎)
???
と、とととりあえず!こちらへ!
そう言って彼女は花子の手を引きながら、俺に手招きした。
ぜぇぜぇ、と息切れをする彼女に俺は言った。
源光
源光
お、おい、急に建物に入れられたけどさ、
お前は何者だ?
???
ひぇえ?
私は…
奥野田美宵
奥野田美宵
奥野田…美宵っです!はぁ
奥野田美宵
奥野田美宵
こっ、ここのはぁはぁ…看板娘で…はぁはぁ…
花子くん
花子くん
看板娘?
ここはお店なの?
奥野田美宵
奥野田美宵
はい…、今は人がいないのは
営業は夜からなので
源光
源光
話戻すが、どうして俺達をここに入れたんだ?
奥野田美宵
奥野田美宵
それは、ですね
奥野田美宵
奥野田美宵
貴方方からは霊力を感じました
恐らく、普通の方ではないとは直感しまして…
奥野田美宵
奥野田美宵
そこで、私は他の方のためにも、
とりあえずここでお話ししようと思いまして
源光
源光
お話?
源光
源光
俺も感じたよ
お前、人間じゃないだろ?
他の人の為にって…
俺からしたら怪しいと思うが
花子くん
花子くん
少年、強くいうのはダメだよ
初対面なんだし
源光
源光
…それもそうだな
奥野田美宵
奥野田美宵
……やっぱり、わかっちゃいますか
奥野田美宵
奥野田美宵
そうですよ、私は人間ではない
…妖怪です
源光
源光
っ⁉︎
俺は傘から雷帝状をいつでも取り出せるよう構えた。
奥野田美宵
奥野田美宵
でも、私は人間を襲いません
奥野田美宵
奥野田美宵
確かに私は座敷わらし…
でも、この居酒屋、鯨呑亭げいどんていで人間のために
働いているんです!
奥野田美宵
奥野田美宵
それに、ここ人里で人間を襲うという行為は
禁止されています!
奥野田美宵
奥野田美宵
私の言う“お話”は貴方達に
この幻想郷のルールを伝えたくて…‼︎
花子くん
花子くん
幻想郷⁉︎
源光
源光
幻想郷って博麗先輩達が住んでる、あの⁉︎
奥野田美宵
奥野田美宵
え、幻想郷をご存知なんですか⁉︎
奥野田美宵
奥野田美宵
それに、霊夢さんのことまで…
花子くん
花子くん
実は俺達がいた世界、
いわゆる外の世界に
異変解決で彼女達が来たんだよ
奥野田美宵
奥野田美宵
あー!
1ヶ月程まで霊夢さん達がいなかったのは
そういうことだったんですね!
奥野田美宵
奥野田美宵
ならば、話はしやすいです!
奥野田美宵
奥野田美宵
私は先程、店先の掃除をしていたのですが、
そこに突然貴方方が現れたので
恐らく幻想入りしたのだろうと思いました
奥野田美宵
奥野田美宵
そして、先ほど申し上げた通り、
貴方方からは霊力を感じましたので、
危険なことを起こさないように
店内でお話をしようと思ったんです!
花子くん
花子くん
なるほどね、
だいたい君がした行動の意味がわかったよ
源光
源光
あ、そうだ
花子、先輩のこと…‼︎
花子くん
花子くん
そうだね、
君に聞きたいことがあるんだけど…
八尋寧々っていう少女を知らないか?

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