第33話

31話:全てが想像以上
507
2024/04/15 09:32



『その青城戦で影山を正セッターで出すぅ?』



体育館について一番最初に発した言葉がこれだ



『なんですか?あの人たち菅原先輩のこと舐めてんすか?』



澤村「園田さんが田中みたいになってんだけど」



私はぐいっと髪を高い位置まで持ち上げるとヘアゴムで結ぶ



なんだよ及川…そんなに影山をバカにしたいのかよ…




私、一回中学の時に及川と話したことあるんだけどあの人ほんとに主将?疑うくらい合ってないんだけど



菅原「ま、まぁ、それが練習試合の条件なんだよ。仕方ない」



仕方ないって…



私は死ぬほど悔しかったのに…



『…そうですか』



私はまた、ポジションの書かれたホワイトボードに目をやる



『えっ?!ひ、日向がMB?!』



日向「言うと思ったよ!!!」



影山と仲悪いのに大丈夫なの?



身長ことをとにかく言うつもりはないけども、影山とのコミニケーションどうするのか気になって仕方ないんだけど



私はチラッと影山の方に視線を向ける



影山「…なんだよ」



『別に』



聞こうかと思ったけどこの影山の態度で萎えた



清水「あ、あなたのニックネームちゃん。ボール出し手伝ってくれないかな」



『あ、はい!今行きます!!』



まぁ、いいや。これでどれだけの力か分かる











翌日火曜日_____





佐藤「あなたのニックネームちゃぁぁぁん!!!」



『…誰か助けてよ…』



靴箱で佐藤さんに抱きつかれてる私を横目に、笑っている月島



お前を東京湾にでも埋めてやろうか??



八木「あ、園田さん。おはよう…って、佐藤さんまたやってるの?」



『本当にだよ。こんな私のどこがいいんだか



その後佐藤さんは課題出してないか何かで先生に連れて行かれた



これからこれが続くのか…憂鬱だな



なんて思いながら教室に着いて教科書を開き、自習を始める



クラスメイト(((((抜かりないなぁ)))))








放課後








バレー部「「「「「お願いしァース!!」」」」」



武田「あーい」



バレー部顧問の武田先生。



昨日初めて会ったんだけど、なんか物腰柔らかいから生徒に舐められそうな先生だ



あとバレーのことあんまりわからないらしい



私はバスに乗って清水先輩の隣に座る



清水「どうかな、あなたのニックネームちゃん。バレー部の雰囲気」



グミの袋を私に向けながら首を傾ける清水先輩



後ろで田中先輩の羨ましいオーラが出てる気がする



そんなのは無視してグミに手を伸ばす



『ありがとうございます。結構いいですね。先輩後輩でいじめがないのとか』



その場の空気が一気に凍りつく



武田先生まで肩を跳ね上げたくらいだ



菅原「園田さんのいい雰囲気の基準ってそこなんね…俺びっくりしちゃった」



後ろの席の菅原先輩が立ち上がり私の頭に手を置く



私何かダメなこと言った?



『…なんならいじめないのとか逆に珍しすぎませんか?』



バレー部(((((あっ…((察)))))



プリ小説オーディオドラマ