「無理はやめなさい彼の念に対し君達はあまりに無防備だ」
キルアとゴンに声をかけたのはメガネの男だ
キルアは後ろを振り返り反論した
「あいつが通さないって思うだけでこうなるってのか!?ウソつけ!!」
「はい。あれはウソです」
やっぱりか。とキルアは眉をひそめて呟く
「本当の念について教えますだからひとまずここから退散しましょう」
デジタル時計がピッ_となった
時刻は8:20を指している
『少しいいかしら』
私はメガネ男に問う
「なんでしょう」
『今日中に登録出来なかったら、もう一度1階からやり直す事になるのよね?』
それにはスタッフの女性が答えた
「ゴン様はまた1階から挑戦していただきます。ただ…キルア様は以前登録を断っていらっしゃいますから登録の意思なしとみなされ参加自体不可能となってしまいます」
『ふーん…』
今度はメガネの男をしっかり見据え言う
2人は0時までに登録しないといけない。
つまりこれから4時間以内に2人に念を習得させないといけないと言う事。
『貴方にそれができる?』
軽く圧をかけた
男の喉が生唾を飲み、上下する
「……それは彼ら次第です」
その言葉にふーんと声を漏らしてキルアとゴンに向き直り目を合わせた
その眼は決意を固めた目をしていて
少しだけ眩しく感じる
『じゃあがんばりなさい』
2人はコクリと頷きひとまず200階から足を退いた
キルアの背を見送ったあと私はその場にへたり込む
『はぁ…』
「どうしたの?♤らしくないね♡」
その横にヒソカも腰を下ろした
『自分で言うのもなんだけど、執着心って凄く気色が悪いのね』
なんか…こう。胸の辺りがグチャグチャにされるような、そんな痛みに体を蝕まれるような感覚になるのよね、、、
ふと自分がヒソカの手をけっこうな力で握っていた事を思い出した
『ねぇ、手…。平気?強く握りすぎてしまったから折れてるかもしれないわ』
「そんなの平気さ♢」
ヒラヒラと振っている手はいつもどうり
だと思ったが"凝"して見ると、どうやら彼の念で誤魔化しているようだった
『貴方器用なのね』
「バレちゃった♧これ薄っぺらな嘘って言うんだ♢」
私はぺらぺらと喋っているヒソカの左手を取った
『グラトニー』
「あ、♢」
彼の念を喰らうと赤くなった指があらわになる
馬鹿ね…振りほどけばよかったのに。
『…こんなになっても離さなかったこと感謝するわ。ありがとう』
そう言った私の声は自分でも驚くほどに覇気が無かった
そんな私を見兼ねたのか
突然ヒソカは手をとってそのまま私の手にキスをした
「そんな顔しないで♢安心してよあなたからキルアがいなくなっても…キミには僕が、いるから…♤」
だんだんと尻すぼみになりながらヒソカは顔を赤くして手で覆ってしまった
自分からやっていて何故赤くなってるのかしら??
『ヒソカって私相手だとポンコツね』
「…言い返す言葉も無いよ」
さっきまで2人に殺気を放っていた人には見えないわね。
快楽殺人鬼の面影もない姿に悪戯欲が湧いた
赤くなっている方の手をとって、さっきのキスのお返しに私もキスを落とした
「え、♡あなた…?♤」
『早く治るお呪い』
お詫びとして受け取って。と言うと
ヒソカは困ったように眉を下げて笑った
何よその顔、見たことない
「まいったよ、ボクは君が好きすぎるみたい♧」
きゅん。
『ん?』
「どうかした?」
いや、今心臓が。と言おうとしたがその前にキルアとゴンが200階に戻ってきた
ヒソカは2人にオーラを飛ばす
それに臆する事無く2人は目の前まで進んだ
その後ヒソカ、ゴン、キルア。が何か話していたが
先程の心臓の音が気になって
話の内容は覚えていない
左胸に手を当てる、
もうあの変な音はなっていない、代わりに頭の中で
__ありえない…。
とステラの声が響いた











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!