なんだか…気まずい…。
さっき、オレが強く言っちゃったから…
なのに…綾瀬はそんなの気にしないみたいに明るく振る舞って、オレが気にならないようにしてくれてる…
オレは…なんでこんな なんだろう…。
オレも綾瀬みたいになりたい。
自分で勝手に拗ねて、勝手に綾瀬に八つ当たりして、勝手に辛くなって、本当に馬鹿だ、オレ。
…?なんか…足が…
いろいろな屋台を見ていた綾瀬が勢いよくオレの方を見る。
綾瀬の顔は険しかった。
なんで…そんなに…
綾瀬の顔は真剣そのもの。
オレのこと、大事にしてくれてるんだ…
オレ…幼稚だな…
綾瀬に優しく連れて行かれ、近くにあった階段に座る。
綾瀬をオレの前でしゃがんで、オレの下駄を優しく脱がせた。
綾瀬は立ち上がって、歩き出そうとする。
ありがとう、って…言えなかった…
あんなに優しくしてくれたのに、オレ…
もうやだ…
オレの前を黒髪の男が通り過ぎていく。
走っていった先にはオレンジ髪の男がいた。
オレンジ髪の男が黒髪を抱きしめる。
2人の男から目を逸らす。
なんか…こっちが恥ずかしくなった。
……でも、綾瀬にとってあれくらいがいいのかな、人前で甘えるとか、抱きしめるとか。
わかんないけど…素直じゃないよりはいいんだろうな…
綾瀬ぎ走ってこちらへ戻ってきた。
呼吸が乱れていて、コンビニまで走ったことがわかった。
下駄を脱いで、控えめに綾瀬の方に足を向ける。
絆創膏を貼りながら、綾瀬は返事をする。
絆創膏を貼っていた手を止めて、オレの顔を見た。
泣いているオレを綾瀬は優しく撫でた。
だんだん落ち着いきて、涙が引いてくる。
綾瀬は本当に優しい。
大好き……
彰弥と優は過去作と同一人物です
ありがとうございました













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。