あなたはLINEを通して、サソリに繋がってみようと試みる
何から話せば良かったのか分からなかったので、挨拶から始める魂胆で行く
すぐに既読がついた
だが返事がこない
きっと、このまま話を続けろというサインなんだろう
既読がついたのを見て、続けて打とうとする
それを見た瞬間、全ての臓器が停止したような感覚になった
関節に、瞬時に固まる粘土を詰められたようになり
手から携帯が落ちた
自分でもよく分からない気に陥っているのに、それを理解せずにそんなことを言うなんて
全てが崖から落ちた
いや
私が崖から全てに落とされた
無心になった
携帯の電源を落とし
部屋の照明を消し
窓も閉めて
クーラーも止めて
布団にダイブした












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。