第6話

知ってみる
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2020/07/10 13:01 更新
あなたはLINEを通して、サソリに繋がってみようと試みる
あなた
{こんにちは}
何から話せば良かったのか分からなかったので、挨拶から始める魂胆で行く
すぐに既読がついた
だが返事がこない
きっと、このまま話を続けろというサインなんだろう
あなた
{先日は、失礼なことお聞きして申し訳ございませんでした。}
既読がついたのを見て、続けて打とうとする
サソリ
{んなかたっ苦しいのやめろ}
サソリ
{突然気色悪いことしたオレが悪いから}
あなた
{そ、そんなの}
あなた
{私は嬉しかったです。貴方様のような素敵な方となんて、夢にも思わなかったので}
サソリ
{お前、どっかが外れてんな}
あなた
{?}
サソリ
{お前がしてること、水商売と同じになるぜ?}
それを見た瞬間、全ての臓器が停止したような感覚になった
サソリ
{急に現れたオッサンに金出されて接吻許すとか}
サソリ
{どうかしてる}
関節に、瞬時に固まる粘土を詰められたようになり
手から携帯が落ちた
自分でもよく分からない気に陥っているのに、それを理解せずにそんなことを言うなんて
全てが崖から落ちた
いや
私が崖から全てに落とされた
無心になった
携帯の電源を落とし
部屋の照明を消し
窓も閉めて
クーラーも止めて
布団にダイブした

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