
「なんでのうのうと生きてるんですか、このヒトゴロシ。」
ごめんなさい 赦しを乞うわけじゃないのに
赦さないで 赦さないで 私を“赦さない”と言って
平凡な学校生活 塾通って趣味もあって
これが普通 オーソドックス 一般的な中学生
文学部で 友達もまぁ 深く狭くでちゃんといて
校則遵守 成績優秀 顔面普通の 平均少女
みんなに好かれてないあいつ でも私は普通です
評判だけで避けるだなんて 絶対しません
大好きってわけじゃないけど 関わってた仲で
あいつが私を踏みにじった
それが悪いんだ
冷や汗と怒りが どっかから噴き出して止まんないの
それから、それから… 許せない
死んでいい人なんてこの世に一人もいない
どんなに恨まれようとも明日があって
きっと誰か一人 世界の一人には愛されてるって
信じて 信じて だから私を赦さないで
消えていい人なんてこの世に一人もいない
どんなに小さくてもきっと善行はしてて
きっと誰か一人 世界の一人は悲しむって
信じて 信じて 信じてる
私を赦さないで
信用なんて単純で 崩れる時は一瞬で
流れる時が止まって 苛立ちの色に変わって
私が込めた感情を 他人に語られるなんて
許せない 許さない ふざけんな!!
死んでいい人なんてこの世に一人もいない
私が殺したあの人だってきっとそうなんだ
きっと誰か一人 世界の一人には愛されてるって
信じて 信じて だから私を赦さないで
消えていい人なんてこの世に一人もいない
自分が殺した人間をなんで庇ってんだっけ?
きっと誰か一人 世界の一人は悲しむって
信じて 信じて 信じたい
私を赦さないで
「正義感に浸ってるだけ?…浸れる正義すら持ってない人にそんなこと言われたくないですよ!!」
「さぁ、私を赦さないでください」
「ごめんなさい。きっと私が全部悪かったんです」
アンケート
囚人番号六番 鈴瀬チオリを
赦す
55%
赦さない
45%
投票数: 40票













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。