だから何キャラなんだそれ。
久しぶりにここまで頑張った、何人分?五人分。
いやいやいや、宮舘さんにほとんど丸投げした気もするが、なかなか頑張った。
そう、翔が嫌いなトマト。
大体の場合、食わず嫌いな可能性があるが、トマトが嫌いな理由といえば、食感、酸味、皮と中のつぶつぶぐらいだろう。
酸味をいいアクセントぐらいにして、どろっとしたスープに、食感はもちろん潰れているので分からない。
実はスープだけでなく、トマト食べられる組のために一品作ってある。
こっちの方が自信作なのは秘密にしておこう。
それを見つけるとはお目が高い、さすが舘様。
トマトの皮を剥き、うまい具合に巻いたり重ねたりするとあらまぁ不思議、花が出来上がるのである。
(実際にできるかは知りません。多分できます)
黒だったら「炭持ってけ!」とか言うのかな......海苔か。
...大丈夫かな、どんな印象持たれてるんだよ。
案の定顔を曇らせる翔。まぁでしょうね、目の前に真っ赤なトマトを濃縮したようなスープがあるんだから。
でも、
一同、固唾を飲んで翔の一口を見守る。
彼の震える手がスプーンを持つ。
ゆっくりと唇をつける。
皆揃って瞬きも忘れ凝視する。
彼が俯く。
やっぱり駄目か?
彼が顔をあげる。
おそらくものすごい勢いだったのだろうが、それすらスローモーションに見える。
だからどんな印象持たれてるの、
そしてアンタは親か。目頭を抑えないでくれ。
まぁちょっとずるい手を使ったかもしれない。
一種の心理的誘導、俗に言う催眠ってやつだ。
思い込みって恐ろし。
まずい、おばさんみたいな発言だった。
私ピチピチの23なのに。
別に減るもんじゃないし、年齢ぐらい答えてもいいんだけどな。
私若いし((((
そしてなぜ翔が答える。
...もう23のつもりだった。
待って全ての訂正が間違ってる。
大丈夫かSnow Man。
おかげさまで取引が進みやすいんだよ、経験値高そうとの評価で、信頼されることも多い。
そりゃペーペーの新人より、信頼のベテランの方がいいだろう。
え、結構嬉しい。あの目黒蓮に認知されてる。
我が社も有名になったものだ。
さっきからこの人は叫んでばっかだけど、元気だな。
宣伝大事。ここぞとばかりにやっておこう。
やはりアイドルというのは広告塔になり得るから、言っといて損はないだろう。まぁ近々結局分かるんだけど
数十分の話し合いの結果、
佐久間→あなた 「あべべ」
目黒→あなた 「あなたさん」
宮舘→あなた 「シェフ」
あなた→佐久間 「大介さん」
あなた→目黒 「目黒」
あなた→宮舘 「舘さん」
ノリが高校生なのよ、若々しいこと。
目黒はちょっとずつ言葉が足りない。
今のは食器を洗うか拭くかの話、かな?
てか思ってたより身長が高い。180はあるよな?
翔のサイズ感がやっぱり安心する。
遠慮なく、ちょっとずつ言葉が抜ける彼だからこその発言。
それは私も何度も考えたことだった。何度も悩んだ。
きっと彼と私は似たもの同士で、でも全然違う人間だ。
だからこそ今これが言える。
アイドルだって人間。
常に人から見られ、笑顔でみんなの幸せをつくる。
彼ら彼女らは一体どこで気が抜けるというのだろう。
一体どこで安らげるのだろう。
新作です!おとこのこ主人公ですが、没入感はないので、気軽に読んでください!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!