永瀬side
映画撮影開始からはや数週間。
もうそろそろ撮影も終盤に差し掛かってきた。
正直今回の撮影は辛くなかったと言えば全くの嘘になる。主演映画をさせていただくのも二回目で、エライザさんや他の役者さんに助けていただいたことが沢山あった。
撮影が終了しても、また数ヵ月後にはライブがあるし、1年後ぐらいには映画の番宣でバラエティにたくさん出演させていただくと思う。
俺がでてないシーンを撮影しとる間に、控え室で1人待っとったらちょっと本音が出てしまった。
今回の映画は俺が主演で。現場の雰囲気を作ってかなあかんのに、こんな弱音吐いとるとこ見られたら撮影が上手くいかなくなってしまう。
一応周りを確認してみたけど、役者さんはもちろんスタッフの方も誰もおらんかった。
多分そろそろ今日の撮影も解散だろう。
一人でいるともっと弱気になってしまう気がして、。
自分としてではなく「役者」としての俺になるために撮影現場へ向かった。
あなたside
明日でエキストラを使った撮影は終了するから、永瀬さんに挨拶をしようと控え室を訪れたら…
お兄ちゃんはそんな時はゲームをやったり、私に弱音を吐いてストレスを少しでも減らしてる。
まあ明け方までゲームをやり続けるのはやめて欲しいんだけど、笑
けど、永瀬さんの性格的にゲームはやるにしても家族やメンバーに弱音を吐くタイプではないだろう。
そんなことを考えていたら、スタッフさんが今日の撮影が終わると呼びに来てくださった。
永瀬side
スタッフさんが行かれた後、俺は1人頭を抱えとった。
あなたside
スタッフさんに連れられて撮影現場まで歩いてくると、永瀬さんが少し悩んでいるようだった。
挨拶をしたら、少し慌てた様子で返事を返してくれた。
こころなしか頬が少し高揚してる、?
そう声を変えるといつものアイドルスマイルに戻り返事をしてきた。
恐らく永瀬さんは大丈夫ではないだろうけど、営業スマイルで取り繕われたから、首を突っ込むなと釘を刺された気がしてこれ以上何も聞けなかった。
そう言うと永瀬さんがまたより一層顔を赤くした。
何故か永瀬さんが少し落ち込んだように見える。なにかしちゃったっけ、?
私が少し悩んでいると、永瀬さんがなにか意を決したように話しかけてきた。
そう言うとより一層永瀬さんが嬉しそうになった。
押しが強い、。笑
まあ正直ちいちゃんも昔から知ってるってだけで家族のように接してるから、名前ぐらいはいいのかな、?
正直アイドルとと一般人がこんなことやってたらほんとにダメなんだけど、永瀬さんがとても嬉しそうでさすがに断りきれなかった。
永瀬さん、じゃなくて廉はよほど面白いのかお腹をか変えて笑っている。
そういうと廉の笑顔がとまった。
どう返そうかと思考をめぐらせていると、廉が先に口を開いた。
なんて思って下を向いていたら、廉が何も言ってこない。
そう思って顔を上げると、
無言で顔を真っ赤にした廉が立っていた。
そう問いかけると歯切れが悪そうに廉が口を開いた。
思わず驚いて素っ頓狂な声を上げてしまった。
廉が照れているのを見て、私も照れてしまって顔が赤くなっていくのがわかる。
何も言えず無言でいると、さっきまで下を向いていた廉が顔を上げた。
そういうと廉がいきなり大きなため息をつきながらしゃがんだ。
そんなことを話してると、スタッフさんや監督がこちらに向かって歩いてきた。
どうやら今日の撮影も終わったらしい。
永瀬side
あなたが駅に歩いていくのを見て、俺はその場に屈み込んだ。
今日あなたが照れているのを見て、疑問に思っていたことが確信に変わってしまった。
今日は色々あって疲れたから、自宅に直帰して予定していた部屋の片付けもせず眠りについた。
今回のお話は少々長くなってしまいました。ご了承ください。
また、作者の願望が強く現れているため、皆様の期待に沿わなかったら申し訳こざいません。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。