第62話

62.
21,423
2024/11/08 14:10 更新
警察官
誰かご家族の代表者はいらっしゃいますか?
時は唐突だった
残酷な事実は前触れもなく現れてみんなを傷つける





俺たちだけじゃない、あなたの下の名前も
俺が行くしかない
長男として、辛いことは率先して引き受けないと
警察官
もしくは…ご家族全員でも…
照 次男
あなたの下の名前はまだ目を覚ましていないので…
ここでお願いできますか?
警察官
はい
警察官
資料を持って参ります
急に始まった警察の話
それは、俺たちの心を大きく揺さぶった
まだ産まれないのか
もう少し待ってください
もう臨月に入ったので、そろそろですよ
チッ…さっさと産まれてこい
ラウール 九男
楽しみだねぇ?
あぁ、そうだな






看護師
おめでとうございます!
元気な女の子ですよ!
母さんはその言葉を待ち望んでいた
でも現実は違ったんだ
医者
心電図つけてー!
看護師
分かりました!
医者
心拍確認するよー!
医者
…ダメだ、
その場面を俺たちは見ていなかった





医者
残念ながら…娘さんは心臓発作で亡くなりました
わずか3分の命だった
医者
大変申し上げにくい話なのですが…
医者
つい先日、母親が病気で亡くなった生後一週間の子供がいます
医者
その子はおそらく児童養護施設に行くでしょう
医者
決していい場所ではありません
医者
…奥様の子として、育ててあげませんか?
そこで母さんは決断したらしい















はい、私の子にします











それがどういう気持ちで言ったかはわからない


父さんに怒られるから?
ラウールを悲しませたくないから?
自分のせいだと思いたくなかったから?





それとも…





















俺たちを悲しませたくなかったから?

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