良いことを思いついた。
それは、
諦めること!
いい方法が見つかるまで、しばし、待つ。
翌日、放課後
帰り、佐藤を見かけた。
佐藤はお使いを頼まれ、出かけていたらしい。
すると、このざまだ。
体中に傷やあざがびっしり、
元の肌の色を隠すように、つけられていた。
誰が...?
心当たりは二人
結、隼人。
結はともかく、もう一人の猿。
どうにかしなくちゃ
たしかに、佐藤の腕、足は赤く、大きく膨れ上がっていた。
....骨折かもしれない...
よく見れば、指や鼻も怪しい..
顎もやってるか...?
とりあえず、もっていた教科書やノートを
骨折と思われる箇所に巻き、上から上着で結んであげる。
近くに蛇口があったので、ハンカチを濡らして怪我の箇所に当ててあげた。
救急車を呼ぼうか...
なんたってこんな人が少ない場所で...
なんちゃらor救急ですか〜
佐藤は、徐々に意識を手放していっている。
実際、鼻血、出血量も多かった。
なにか、なにか熱いものが、
痛いけど、きらいじゃない感覚が、
こみ上げてくる。
視界がぼやけて、こいつの顔がよく見えない。
なにか、重い、何かを感じた。
ピーポーピーポー
一台、救急車が止まった。
あぁ、これでもう安心だ。
よく頑張ったな...
佐藤は、安堵と出血量で、意識を手放した。
ぶううううん
救急車は行ってしまった。
残った二人は言葉をなくした。
佐藤の血に足を入れながら、ただ、去っていく救急車を見つめた。
今日はもう、何もできる気がしない。
何も、出来ない。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。