第44話

同じ車両の君は(❤️)
222
2024/01/03 11:22



始業式の日、私は君に恋をした。


あなた
やっば!乗る電車何番線だっけ…?!
今日から慣れない電車通学。方向音痴の私は、乗換案内のアプリとずっとにらめっこしている。
あなた
4番線なんてどこにもないじゃん?!
あなた
もうそろそろ乗る電車来ちゃう…
人混みのど真ん中であたふたしていると、急に誰かから声をかけられた。
???
あの、同じ高校の人っすか?
あなた
え、あ、はいっ
???
もうそろそろ電車来ちゃいますよ?
あなた
どこに停まるんですか…?
???
4番線ですけd((
あなた
だから、4番線がどこなのかわかんないんです!!
???
え、目の前ですけど…?
そう言って、その人は左を指差した。そこには「3/4番線 ○○方面」と書かれた電光掲示板が天井からぶら下がっていた。
あなた
……えっ?!
???
…ぷはっ、見えてなかったの?笑
???
俺も同じ学校だから、行こ
あなた
はい////////
今更自分の方向音痴に嫌気がさして、恥ずかしくなってきた。
あなた
(にしても、すごいきれいな人…)
赤い髪をさらさらとなびかせて私の前を行くその人に、私はたちまち一目惚れしてしまった。
その人はどうやら千切豹馬というらしく、学校の往復路で一心に私の話を聞いてくれるところに密かに惹かれていった。でも、告白する勇気が出なくて、気づいたら3年の時が過ぎていた。
主
約束を破りましたごめんなさい🙇‍♀️
主
これを一気に投稿して皆さんへのお年玉にしたかったんです
主
(本当はレコ大と紅白でハイになっていただけですすみません)

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