第30話

Report:告白
21
2024/04/09 11:26
──『私の脚は、いつ走れなくなってもおかしくない状態だった』。
予想外のことに思わずガタッと椅子から立ち上がる。
タキオンの脚は他のウマ娘を寄せ付けないほどに圧倒的な走りを魅せてくれる。
しかし、唯一欠点があった。
それは、脆さも兼ね備えていることだ。
彼女が幼い頃からウマ娘の肉体の虜であることはすでに知っている。そして、ウマ娘の限界の果てにたどり着くためこの学園に来た、以前そう話していた。
こんなに素晴らしい脚を持っていながら、自らレースに出ようとしなかったり、彼女が気まぐれだったのはおそらくこれが原因だろう。
そしてタキオンはこう続ける。
タキオン
タキオン
──それで、私は2つの研究を始めた。プランAとプランBだ。
彼女いわく、簡単に言えばプランAは彼女自身でウマ娘の限界を目指すこと。一方プランBは他のウマ娘を限界に到達させる実験。
しかし、前者は脚の脆さゆえに少し諦めかけていたという。
タキオン
タキオン
プランBを進めているうちに、君が声をかけてくれた。そして、私はプランAを再び始動させることにした。
タキオン
タキオン
私があんな無茶な内容を提示したのは、君と共に走る気がなかったわけではない。
タキオン
タキオン
このまま安易にデビューしたら、ジュニア級の内に引退する可能性があったからだ。
タキオン
タキオン
なのに君はそれを無理やりにでも受け入れてしまってね…
タキオン
タキオン
…やっぱり、君は少々狂っているよ。
そう言い、タキオンは少し苦笑する。
タキオン
タキオン
しかし、『皐月賞』のあと──私が骨折したあと、プランAの研究にいい進展があってね。
タキオン
タキオン
もう諦めようと思っていたプランAだが、君に出会ってから覚悟したんだ。
タキオン
タキオン
もう一度、プランAを探ってみようと。
その瞬間、私は気づいた。
彼女はわがままではない。
自分自身と戦っていたのだ、と。
タキオン
タキオン
今の状態ならきっと、“シニア級”も走り抜けられる。
タキオン
タキオン
だから今日は……特別に、1つ約束をしよう。
タキオン
タキオン
ウマ娘の限界の先を見たい──君もその意志はあるだろう?
「勿論」。
そう言おうとしたが、返事を待たずしてタキオンはこう続ける。
タキオン
タキオン
私と共に限界の先を見に行く…そう約束してくれるなら、たどり着くまでの駄賃として、
タキオン
タキオン
いくつかの勝利を、君にプレゼントするよ。
その言葉を聞いた瞬間、目頭が熱くなり、喉が震えだした。
(なまえ)
あなた
タキオン…!
タキオン
タキオン
ハッハッハ!泣くなよ、モルモット君!
タキオン
タキオン
せっかくハッピーエンドにしたんだから、せめて笑ってくれないと。
(なまえ)
あなた
違うよ、これは嬉し泣きだから
タキオン
タキオン
ククッ、そういえば君はそんなやつだったな。
タキオン
タキオン
──っと、せっかくだし君の今のストレス値でも計っておくか。
タキオン
タキオン
感情というものに興味があってね。少しばかり指先の脈拍を取らせてもらうよ。
突如として始まった実験にあたふたする私を見て、
タキオン
タキオン
別にいいじゃないか!君はモルモットになるためにトレーナーになったんだろう?
(なまえ)
あなた
ちがっ、逆だよ!
いつの間にか雨もあがり、窓から夕陽が射している。
照らされた彼女の目は、いつも以上に無邪気に輝いていた。
──今後はトレーニングをサボったりすることはもうないだろう。
そしてタキオンが脈拍を取り終わったあと、次の目標を決めた。
(なまえ)
あなた
タキオン、『大阪杯』に出よう!
投稿主(ももちゃ)
投稿主(ももちゃ)
タキオンの誕生日まであと4日…
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投稿主(ももちゃ)
間に合うかしらねこれ
投稿主(ももちゃ)
投稿主(ももちゃ)
あと新作出したので見てください(ここぞとばかりに宣伝)
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あと今回だいぶゲームのほうからセリフとか引っ張ってきちゃったけど大丈夫カナ⁉️
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投稿主(ももちゃ)
最初の方で変なこと書いたせいで結構改変することになったが
投稿主(ももちゃ)
投稿主(ももちゃ)
まあいいっしょ()
投稿主(ももちゃ)
投稿主(ももちゃ)
じゃあ終わりますか
投稿主(ももちゃ)
投稿主(ももちゃ)
おつももです!

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