第3話

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2022/11/25 15:00
そして今









今いる学校は二ヶ月経とうとしている







あの日から友達を作ることを諦めた私は、








無愛想な感情のないキャラを演じている




演じてる……?




演じてると言っていいのだろうか






チェヨン
チェヨン
これがホントの自分なのかも





そして今日も今までと変わらないつまらない1日を過ごす







はずだった……











夜、外食をするため家族4人で車に乗った







外は大雨だった





チェヨン
チェヨン
雨……すごくない?外食やめようよ
オンマ
オンマ
いいじゃない!家族水入らずで
アッパ
アッパ
そーだぞ?チェヨン!アッパも久々に早く帰ってきたんだから
ジョンヨン
ジョンヨン
まぁいいんじゃない?ㅋㅋ
アッパ
アッパ
じゃあチェヨン、何食べたい
チェヨン
チェヨン
んー、じゃあどうせなら、ちょっと遠いけど、あそこトマホークが美味しいところ
ジョンヨン
ジョンヨン
おお!!いいじゃん!!
オンマ
オンマ
あそこね?でもあそこの店急な坂があるわよね?この天気じゃ少し危ないんじゃない?
アッパ
アッパ
うちの車なら大丈夫だろ!!
数少ないチェヨンの頼みだ!行くしかないだろ
オンマ
オンマ
それもそうね













私があの店がいいって言ったから

















あんな事が起きたんだ










私達が車に乗り、数分後のこと







外の天気が悪化していた
嵐と言ってもいいんじゃないと言うレベルで、風と雨が強かった、霧に視界を阻まれて、逸するらと見える左右に生えている木が折れるんじゃないってくらい傾いていた




ジョンヨン
ジョンヨン
外ヤバくない?
チェヨン
チェヨン
……うんちょっと怖いね
ジョンヨン
ジョンヨン
大丈夫だよ


ジョンヨンオンニは私の手を握ってくれて、優しく微笑みながら大丈夫だっよって何回も言ってくれた





チェヨン
チェヨン
アッパあの店はいいよ、近くの店でちょっと避難しよ?
アッパ
アッパ
何を言ってるあともう少しだから大丈夫だろ、あの店で様子を見よ
チェヨン
チェヨン
でもっ
アッパ
アッパ
大丈夫だ
チェヨン
チェヨン
……うん







なんか、胸騒ぎが………。









ジョンヨン
ジョンヨン
チェヨナうた歌おうよ
チェヨン
チェヨン
え?いま?
ジョンヨン
ジョンヨン
うん!気晴らしに
ジョンヨン
ジョンヨン
あ、あれ歌ってよ!
ジョンヨン
ジョンヨン
オードリーヘップバーンのさ
チェヨン
チェヨン
moon river?
ジョンヨン
ジョンヨン
そー!!!チェヨンがうた歌うmoonriver好きなんだよね、聞かせて?
チェヨン
チェヨン
 Moon river, wider than a mile
I'm crossing you in style some day ムーンリバー とても広い川
堂々と渡ってみせる いつの日か
チェヨン
チェヨン
 Oh, dream maker
You heart breaker
Wherever you're going
I'm going your way 夢をくれたり心を傷つけたりあなたが行く所どこへでも私はついていく
チェヨン
チェヨン
 Two drifters, off to see the world
There's such a lot of world to see 2人の流れ者が 世界へ旅立つ
まだ見ぬ世界が広がる
ジョンヨン
ジョンヨン
 We're after the same rainbow's end,
waiting, round the bend 私達は目指す 同じ虹の終わりを
待ち合わせましょう あの曲がり角で
チェヨン
チェヨン
 My Huckleberry Friend,
Moon River, and me 私の大切な友達
ムーンリバーと私
ジョンヨン
ジョンヨン
and me
歌い終わると、さすが私達👏歌手になれるんじゃない?なんて笑いながらいってる










オンニと歌うとすごく気持ちが楽になった、オンニは私のことをよく分かってる、世界一のオンニだと思う、ほんとに大好き、どんなときも絶対味方でいてくれて、話を聞いてくれる、私の憧れの存在















オンマ
オンマ
2人ならなったもおかしくないけどね
アッパ
アッパ
アイドルにもなれるんじゃないか!?



ジョンヨン
ジョンヨン
アイドルだってどうする?ㅎㅎㅎㅎ
チェヨン
チェヨン
冗談やめてよㅋㅋㅋㅋㅋㅋ





久しぶりにたくさん笑った気がする






やっぱりみんなとこれからも笑っていたいと思った










オンマ
オンマ
ほら!見えて来た
アッパ
アッパ
お!ほんとだ!やったなチェヨン!やっとお前の大好きなトマホークが食えるぞ!!




アッパは一瞬こっちに振り向き凄い笑顔で話しかけて来た













オンマ
オンマ
あなた!!!!!!!!!!







そこからは一瞬の出来事だった








ブーーーーーーーーーーーー



耳を塞ぐほどの大きなクラクションが鳴り響き



視界は光に包まれた



キーーーーーーーーーーーッッドン‼︎!!!!!




 
ジョンヨン
ジョンヨン
ッ……チッ…チェヨン…ッ
チェヨン
チェヨン
……オッ…オンニッ………。





意識が朦朧もうろうとする中




力を振り絞ってオンニに手を伸ばした……





ちゃんと私の手が届いたのかはわからない…





確かめる前に完全に意識を無くしてしまった。

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