明夏は優しいなぁ。
莉儚はよく見てるなぁ。
2人とも、ほんとに優しくて私は幸せ者だなぁ
だけど満たされてない私って一体何様なんだろう。
まるで何事もなかったかのように別の話題へと移る。
会話ってなんて儚くて醜いんだろう。
でも幸せだから。そんなことどうでもいいかな。
そう思いながら明夏の話に耳を傾けていた。
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昼ごはんを食べ終わり、雑談タイムへと突入する。
楽しくて楽しくて
いつも私が「普通」だと感じられるような美しい時間。
無光君か。
彼の姿を思い出すとついさっき無視された記憶が蘇る。
うっ、あの反応だと嫌われてるかもなぁ
それぞれ反応が違くて面白い。
天才や完璧、それは言われ続けてた
だから、覚悟してた。
この質問をした時点で。
いや、その前から。
この「賭け」は始まってたんだ。
初めて言われた。
強がり?自由人?
私はそんなふうに見えているの?
そっか。
嬉しいはずなのに、落胆しちゃダメなのに
やっぱりこの子達にも「普通」は言って貰えないんだろうなぁ。
やっぱり、そう思うと胸が痛くて。
この先ずっと。
本当の私を分かってあげられるのは自分しかいないんだろうな。
他にはいない。
でも、それってみんなも同じか。
ああ、惨めだな。
ああ、ずるいな。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。