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夏にも関わらず、涼しい風が吹く。
今は放課後。グラウンドでは野球部が走り込みをしており、声が響いている。
…なんで屋上いるんだっけ、私。
そうだ、そうだ。補習サボりすぎて先生に追いかけられたから、逃げて来たんだった。
あまりにも心地よくて忘れてたよ
ガチャ、と屋上の扉が開いた。
黒川鉄也、高校生になってできた、私の彼氏である。
そう言いながら、2人で屋上から出た。
空き教室の前まで来ると、コンコンと扉を叩く。
返答が来ないか、しばらく待ってみる。
…ありゃりゃ、誰も居ないみたいだ。
駆け込んで来たのは三年生の先輩、須藤日和先輩。何度か見たことがあって、覚えていた。
そう食い気味で聞いてくる日和先輩。
チラッと鉄也の方を見てみると、苦笑いしながら頷いた。
こうして、私と鉄也は青春謳歌委員会という、ちょっと可笑しな委員会に入ったのだった。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。