第15話

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2026/04/07 16:05 更新





旅行テンションってすごいな、とひしひしと感じていた。
余りにも楽しくて、こんなに笑ったのも久しぶりで、
雪が降るくらい寒いのに、リノヒョンは汗でベタベタになってるし、
結局コテージについた辺りで半ば投げ出される形で下ろされた。


 





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重いっ!!!






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だから重いって言ったよ 腹筋割れそう








捕まってるこっちはもうたまったもんじゃない。手にグローブとボールを持ってるし、何度も振動で振り落とされそうになった。










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これくらいじゃ割れないだろ





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sm
例えだよ例え





玄関に入って靴を脱いでやっと座ると、疲れはますますどっと体に降ってきた。









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ただいまあ





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おかえり〜






部屋からイエニの声がして、何とかして立ち上がると部屋に入った。












リビングのゲームは消されていて、一階のオンドル室でヒョンジニとイエニが寝転んでいた。
ヒョンジニは描きたかった絵が完成したようで、小さなスケッチブックが壁に立てかけられていて、その横でぐっすり眠っていた。









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さっきジャグジー入ったから、お湯入ってるよ







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……二人とも何でそんな汗だくなの
 





エンディング妖精さながらにはぁはぁと息をしながら帰ってきた自分たちを見て、イエニは若干引き気味でそう言ってくる。





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sm
リノヒョンの筋トレに付き合って、、、






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in
え? 筋トレしたの?







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sm
したっていうか、させられたっていうか






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lk
お前はしてないだろ







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sm
捕まってる方もしんどいんだよ






それからイエニにキャッチボールをして歌っておんぶされて帰ってきた話をする。







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lk
イェナア! お前も行く?





テンションが限界突破しているリノヒョンはいつも通りに目を爛々とさせて、休んでいたイエニに飛びつこうとした。







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遠慮します! 風呂入れ!






敬語とタメ口が混ざった独特の言い回しで回避すると、イエニは逃げるようにして部屋を出て行った。









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lk
ジャグジーはいる?






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sm
シャワーでいい






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lk
疲れ取れるよ、入んなよ





リノヒョンはヒョンジニの描いた小さな絵の横で足を放り出して座り込んでいた。





sm
sm
どうしようかな





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lk
おまえ、誰かと入るのいやなんでしょ。先に一人で入りな





確かに、あんまり他人と風呂に入るのは好きじゃない。
人に体を見られるのを好まないのもあったし、それを言うならリノヒョンもあんまり好きじゃないはずだ。






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sm
いいよ、食事の下準備するし、先入って






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lk
そんなの入ってから一緒にやればいい





譲り合いが加速して、このままだとせっかくイエニが溜めてくれたお湯を無駄にしてしまう。






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sm
じゃあ一緒でいいよ





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sm
ラッシュガードあるし、別に気にしない







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lk
おれ無いけど





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sm
それも別に気にしない





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lk
……あー、じゃあ入るか
 


 

結局、お互いに折れて一緒にジャグジーでゆったりすることにした。
リノヒョンは昨日入ったから水着は脱衣所に干してあったし、そのまま直行していった。

グローブとボールを入れてきた袋に丁寧に詰め直して、水着とラッシュガードと着替えを持って脱衣所に行くと、着替えてテラスに出た。












端から恐る恐る入ると、並々に張られた湯は一気に溢れかえってテラスの床に流れて行った。







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sm
あーーーーー







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sm
あ! あーーーー!





心地よさに思わず大声で言うと、リノヒョンは端っこで噴き出していた。






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lk
おまえの方がおじさんみたい





おじさんになったつもりはないけど、チャニヒョンが25歳になった時に50歳ハーフって言ったことを思い出した。






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sm
25,6ってもっとすごく、おじさんだと思ってた





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lk
ね、すごい大人って感じしたよね





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sm
でもいざなってみると、全然子ども




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lk
だよね





仕事こそ何年も続けてきたし、プロ意識は何年も前から持っていた。
理不尽でもハードスケジュールでも、やりたいことだし、やらなきゃいけないことだし、それをこなしていたらいつのまにかこんなにも年月が経っていた。

楽しかったな、しんどかったな、でも楽しかったな、と思い出していると、次第に心が情緒たっぷりになってきた。





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sm
おなかすいた





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sm
先にシャワー使っていい?





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lk
うん





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lk
出たら手伝うから





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sm
わかった








今日は少し疲れたし、楽しくてぼうっとしてきたし、一緒に作るのもいいかと思いながら快諾してジャグジーを出た。



リノヒョンは楽しそうに鼻歌を歌っていた。










シャワーを浴びてすっきりして出ると、イエニもお腹すいたと言い始めた。







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in
夜サムギョプサルだよね





in
in
いろんなメニューあってすごい





日常生活ならその日の気分で、食べるものを決められるけれど、旅行となればそうもいかない。
朝、昼、夜と、ちゃんとしたメニューを考えてきたつもりだった。
リノヒョン、ヒョンジニ、イエニの好みも考えて。
みんなの食事制限のことも頭に入れていた。

そういうことを考えてる時はとても楽しい。
みんなのために役に立ててる時、ヨンボギのために頑張れる時、仲間を大切にしたいって思える自分の心がとてもあったかくて。







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sm
火の準備してくるから、材料出しておいてくれる?





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in
おっけ〜





外に火を起こしに行くと、空はすっかり暮れかけていた。



イエニが食材を出してくれて、風呂から出たリノヒョンも合流して、三人で下準備をしていく。




一人でみんなのために何かをするのも良いけれど、みんなでわいわいとやるのもいいな、と思った。








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