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第1話

真相は闇の中……
207
2023/12/25 03:48
ここでは、ユウちゃんは虐められてる設定です!
苦手な人は回れ右!
ある日のこと……
鏡の間にて……
  
彩
キャー~!!!?
晶
キャー~!!!?
伊吹
伊吹
あらあら?
「全員」落下中………
ドシーーーン!!!
晶
あいたたた……(同時)
彩
ここは…一体……?(同時)
伊吹
伊吹
あ~楽しかった♪(同時)
姉妹達
………………え?
妹達
えぇーーー!!!!!??
彩
な、なんで姉さん達が…
ここに……?!
晶
そ、それはこっちのセリフです!
伊吹
伊吹
あら~♪あきらさやか。久しぶりじゃない🎶
晶
伊吹姉いぶきねぇさん!!
彩
伊吹姉さん!!
妹達
いままでどこいたの/んですか!!
彩
行方不明でずっと
探してたんだよ?
晶
まさか「また」……!!
伊吹
伊吹
ちょっとちょっと~。人を放浪人
みたいに言わないでちょうだい。
伊吹
伊吹
それに「今回は」ちゃ~んとした
理由があるのよ~。
晶
どうせ「迷子になった~」とか言いたいんでしょう?
(*´д`*)ハァー
晶
でも今回は見過ごせませんよ!
一年間どこほっつき歩いてたんですか!!
伊吹
伊吹
まぁまぁ。ちょっと
落ち着きなさい。晶。
晶
いいえ!今日という今日は言わせて貰いますけどね!
晶
姉さんはいつもいつもボンヤリ
しすぎなんです!もっとしっかりしてください!
晶
だいだい姉さんは目を離すと、すぐどっかいって毎回迷子になっているんですよ!!?
晶
自分が大の方向音散だってこと
ちゃんと理解しているんですか!!
晶
なんで街中にいたのに森にいるんですか!?一体どうしたら森にたどり着くんです!?
伊吹
伊吹
なんか~ブラブラしてたら~自然と森の中にいるのよね~。
晶
その「気づいたら」はもうアウト
なんです!ちゃんと危機感を持って下さい!!
彩
あき姉さん。落ち着いて。
彩
興奮しすぎは、身体によくないよ。
彩
それに……(/ω・)チラッ
まほやくの皆を見る
彩
ㅍ_ㅍギロッ……誰?(低音)
晶
え?あ、あー!💦
晶
だ、大丈夫だよ!彩!この人達は
悪い人達じゃないから!!💦💦
彩
ふーん………。ㅍ_ㅍギロッ
まほやくの皆様
まほやくの皆様
…………。(視線が痛い)
晶
それで……彩。
晶
後ろの方達は……?
彩
( ̄□ ̄;)ハッ!!
彩
こ、この人達も大丈夫!
伊吹
伊吹
あら~。そうなのね~。「大丈夫」ならいいわ~。
伊吹
伊吹
これからよろしくね?
伊吹
伊吹
スッ(近付く)
まほやくの皆様
まほやくの皆様
???
あくねこの皆様
あくねこの皆様
???
伊吹
伊吹
あの二人私の妹達に少しでも変な
気ぃ起こしたら……(耳元)
伊吹
伊吹
◯すわよ?(低音ボイス)
あくねこの皆様
あくねこの皆様
ヒュッッッ
まほやくの皆様
まほやくの皆様
ヒュッッッ
伊吹
伊吹
ニコッ よろしくね。
あくねこの皆様
あくねこの皆様
ハ,ハイ!!(同時)
まほやくの皆様
まほやくの皆様
ハイ!!(同時)
晶
💦💦
彩
💦💦
伊吹
伊吹
じゃ、流れ的にこっちも
説明するわね~。
伊吹
伊吹
この子達は私の“もう一人の家族”
なの~。
伊吹
伊吹
仲良くしてあげてね♡
彩
ピクッ
晶
ピクッ
彩
“もう一人の”……
晶
“家族”……?
2人とも目がわっている状態
彩
どういうことだ……ㅍ_ㅍギロッ
晶
貴方達……ㅍ_ㅍギロッ
オベイミーの皆様
オベイミーの皆様
あ、💧いや、!ちが……💦💦
彩
説明しろ!!(°ㅂ°ꐦ)(同時)
晶
説明してください!!
(同時)ヽ(`Д´#)ノ
おいかけっこが始まってしまった…!!
しばらくお待ちください………
 
伊吹
伊吹
そういえば…2人は今まで
何してたの?
晶
あっ…そうでした!
彩
私も……。
晶
信じられないかも知れませんが…
実は………説明中
彩
私も………説明中
晶
えぇ!彩も!?
彩
ま、まさかあき姉さんも同じような体験をしているなんて……。
伊吹
伊吹
え~……
晶
嘘みたいですけど、本当
なんです!
彩
信じて!!伊吹姉さん!
伊吹
伊吹
そんなの……
妹達
(やっぱり信じてもらえない
よね……)
伊吹
伊吹
信じるに決まってる
じゃないの~!
妹達
……え?
妹達
ど、どうして……?
伊吹
伊吹
私のかわいいかわいい妹達が
いっているのよ?当然、信じるに決まってるでしょ。
彩
で、でも、こんな夢みたい話……
晶
そ、そうですよ!
だいたい…どこに根拠が……
伊吹
伊吹
何言ってるの?根拠なら
ちゃんとあるじゃない。
妹達
え?
伊吹
伊吹
私の妹達宝物がいっていて、信じてって言っているのよ?
伊吹
伊吹
そんなの信じる
他なくない?
伊吹
伊吹
例え嘘だったとしても……
ううん。貴女達がそんな嘘…
私に言うはずがない。
伊吹
伊吹
そうでしょ?
妹達
……!!
妹達
…うん!!(*’▽’*)
伊吹
伊吹
それと私も魔界にいたし♪
妹達
………は?
妹達
魔界ーーーー!!!??
学園長
コラーーー!!貴方達何をしているんですか!!
姉妹達
キーン!(´-`;)
伊吹
伊吹
も~、うるさいわね~。
誰なのよ?
晶
なんだか、暑苦しそうな人ですね。
彩
……不審者?
学園長
不審者ではありません!!
学園長
おや、なんだかそのセリフ前にも
誰かに言われたような……?
学園長
いやいや、今はそんなことは
どうでもいいんです!
学園長
貴方達!!一体どこから
潜り込んで来たんです!!
学園長
この学校は関係者以外、
入ってはダメなんですよ!
伊吹
伊吹
そんなこと言われたって……
晶
気がついたら……
彩
ここに居たんだから……
姉妹達
しょうがないじゃないの/ですか/ないか?
学園長
んま~!息ピッタリ!!
学園長もビックリです!!
姉妹達
(アホ丸出しじゃない/なんだか
可哀想な人ですね…/バカなのか?)
学園長
ちょっと!心の声が丸聞こえですよ!!
伊吹
伊吹
そんなことよりも、ここって
学校なの?
彩
なんで私達、こんな
埃ぽっい所に居るんだ?
晶
また異世界なんでしょうか?
学園長
ちょっと-!私を無視しないでください!!
伊吹
伊吹
そんなことよりも、ここはどこ?
貴方はいったい何者なわけ?
学園長
おや?私のことをご存じない?
姉妹達
知らないわよ/知りません/知るわけないだろう(ズバッ
学園長
ウグッ!貴女方、中々痛いこと言いますね。
何だかあの子にお説教を受けているような……ブツブツ……。
伊吹
伊吹
ちょっと。人の話、聞いてるの?
彩
一人でブツブツ言って……
なんかキモいな。
晶
シッ!そういうのは、心の中に閉まって置くもの
なんですよ。
彩
そうなのか…分かった。
学園長
ですから、聞こえてますって!!
伊吹
伊吹
だったら、私の質問にも
ちゃんと答えてよね。
学園長
あ、はい。
学園長
まず、貴女が私に聞いて
きたことですが……。
 
学園長
ここは『ツイスッテワンダーランド』という名の世界です。
学園長
そして貴女達が今いる場所は『ナイトレイブンカレッジ』という魔法士の卵達がいる…魔法士育成学校です。
学園長
そして私はこの学園で学園長を
勤めている…
学園長
ディア・クロウリーと申します。
伊吹
伊吹
そう。じゃあディア。私達を元いた世界に返して。
学園長
えっ?
伊吹
伊吹
まさか出来ないなんて言うんじゃないでしょうね?
学園長
い、いや…ほ、ほら!私
学園長で忙しくって……
伊吹
伊吹
そんなん聞いてないわよ!
何が何でも、私達を1日でも早く元いた場所に返せって言ってるのよ!!
伊吹
伊吹
“学園長”だったら言われて行動するんじゃなくて、言われる前に行動
出来なくてどうすんのよ!
伊吹
伊吹
ガキじゃないんだから、
しっかりしなさいよね!!
学園長
え、えっと…。あの……。
伊吹
伊吹
返事!!
学園長
は、ハイ!!
伊吹
伊吹
ふん!まったくもう。
(`Δ´💢)
ベリアン
ベリアン
あ、主様のお姉様はとても勇敢(?)なんですね……💧
彩
ま、まぁ昔からああいう性格
だったからな……。
彩
もう慣れてしまった……💧
ベリアン
ベリアン
お疲れ様です…💧主様。
学園長
あ!そうです!!貴女方のお家が
見つかるまでの間、ここの生徒に
なってもらいましょう!
姉妹達
はぁ?/えっ?
学園長
うんうん。我ながら素晴らしい考えです!
彩
ちょ、ちょっと待て!
いきなり生徒って……
彩
だいたい…こんなに沢山の人がいっぺんに生徒になるのは、在校生の人達が混乱してしまう。
学園長
では、お嬢さん方は生徒。魔法や
知識が豊富な方は先生をしていただきましょう
伊吹
伊吹
ま、しょうがないわね…。元の世界に帰るまでの間、お世話になるわ。
学園長
えぇ、分かりました。
お任せください。
学園長
それでは、お嬢さん方は『オンボロ寮』に在籍していただきましょうかね。
姉妹達
『オンボロ寮』?
学園長
はい。そこには貴女方と同じく、
異世界から来た子が居ますから、
仲良くしてあげてくださいね。
伊吹
伊吹
まぁ、私達以外にも異世界から来た子がいるのねぇ。
彩
仲良く…出来るかは分からないが……まぁ、善処する。
晶
女の子だったら
嬉しいですね♪
学園長
あ。言い忘れていましたが、ここは男子校ですからね。
男性軍
!!?
学園長
まぁ…“訳あって”在籍して
いる子もいますが……。
学園長
それじゃあ、地図を渡すので行ってみてください。
男性軍
ちょっと学園長。お話しが……
(^ω^#)ゴゴゴ
学園長
ヒュッ
伊吹
伊吹
じゃ、早速行ってみましょう♪
晶
はい!分かりました。
彩
ん、分かった。
 
オンボロ寮─── 
伊吹
伊吹
わあぁ!ここがオンボロ寮ね♪
伊吹
伊吹
名前の通りボロボロね~。
晶
ここの寮生さん達はどこにいるんでしょうか?
彩
ん?あれは……
伊吹
伊吹
ん?なになに?誰かいたの?
晶
あれ?あんな所から明かりが……
伊吹
伊吹
面白そうだし、行って
みましょうか♪
晶
えぇ~💧大丈夫なんですか?
彩
大丈夫だ。姉さん達のことは私が
必ず守るから。
伊吹
伊吹
うふふ。頼もしいわね♪
伊吹
伊吹
それじゃ頼もしいナイトも居ることだし……
伊吹
伊吹
いざ、しゅっぱーつ!
 
オンボロ寮 談話室─── 
 
ガサゴソ ガタタッ
伊吹
伊吹
あら?あそこに誰か居るわ。
妹達
どれどれ?(身を乗り出して見る)
伊吹
伊吹
ふふっ♪(相変わらず妹達は今日も安定の(?)可愛さだわ。)
 
グリム
グリム
ゴソゴソ
グリム
グリム
ったく……子分のヤツ、親分であるオレ様をほっといてどこ
ほっつき歩いてるんだゾ。
グリム
グリム
それにアイツらもアイツらで、オレ様達の話をろくに聞こうともしねぇし……
グリム
グリム
あ〜~~っもう!“あのメス”が来てから散々なんだゾ!
グリム
グリム
おかげでこうしてツナ缶を自分で
用意しなくちゃいけないし!!
グリム
グリム
うぅ~…。子分〜〜~!!(泣)
どこ行ったんだゾ~!(泣)
晶
はわわわわわ……!
晶
かぁ~~わいい!!!
晶
ガバッ(抱きつく)
グリム
グリム
ふなっ!!?
グリム
グリム
だ、誰なんだゾ!!
オマエ!
晶
もふもふ~!ふわふわだ~~!スリスリ
グリム
グリム
ぐぬぬ~~!!
は~な~せ~~!
伊吹
伊吹
へぇ~。喋るネコなんて
いるのね~?
彩
まぁ…見たことはあるが……。
伊吹
伊吹
ところで猫ちゃん。さっき
言ってた“あのメス”って誰なの?
グリム
グリム
その前にコイツをどうにかしろなんだゾ~~~!
伊吹
伊吹
じゃあ、晶をどうにかしたら教えてくれるのね?
グリム
グリム
なんでもいいから早くしろなんだゾ~~!!
伊吹
伊吹
うふふ。分かったわ。彩。
彩
分かった。
彩
あき姉さん。猫が嫌がっているからもう止めてあげてくれ。
晶
はっ!
晶
す、すみません!私ったらつい、
我を忘れて……!!
グリム
グリム
ゲホゲホっ!フ~、死ぬかと思ったんだゾ……💧
晶
すみません……💦💦
伊吹
伊吹
それじゃ、約束通り……教えて
ちょうだい。猫ちゃん。
伊吹
伊吹
アナタが言っていた“あのメス”って……
誰のこと?
グリム
グリム
そ、それは………

      ぐうぅ~~~………
晶
わあぁ!お腹の音まで
可愛い~!
グリム
グリム
い、今のはオレ様じゃないんだゾ!
伊吹
伊吹
えっ?じゃあ一体誰……
姉たち
クルッ(彩の方を向く)
グリム
グリム
ん? クルッ
彩
………………。(- _ -  ; )ノ
伊吹
伊吹
あらあら♪あのお腹の音はうちの
食いしん坊さんだったのね♡
晶
そういえばそろそろ晩御飯の時間
でしたね!
彩
すまない。いつもこの時間に
食事だったから……
グリム
グリム
はぁ~。仕方ないヤツなんだゾ。
グリム
グリム
子分が作り置きしてくれたメシが
ある。一緒に食べよう。
伊吹
伊吹
あら。いいの?
優しいのね♪
グリム
グリム
本当は誰だかわかんねぇ~オメーらにメシなんてやりたくないけど……
グリム
グリム
子分が「これから来る人達には
優しくしろ」って言うから……
伊吹
伊吹
あら。ディアったらもう
連絡したのね。
彩
ああいうタイプって忘れてそうなのにな……
グリム
グリム
ん?違うゾ。オレ様は子分から聞いたんだゾ。
晶
じゃあその子分さんがクロウリーさんからの連絡を受けて、猫ちゃんに伝えたということなんでしょうか。
グリム
グリム
ん~?ま、細かいことは
どうでもいいんだゾ。
グリム
グリム
そんなことよりメシだメシ~~!
伊吹
伊吹
あらあら♪うちの食いしん坊に負けないくらいの食力ね♪
晶
あ!作り置きのご飯、見つかりましたよ~!
 
グリム
グリム
ハグハグムシャムシャ!
晶
にしても、凄い量ですね。
彩
30…いや軽く70は越えてるな……。
伊吹
伊吹
そうね~。大食いの彩にもぴったりなくらいの量よね~。
伊吹
伊吹
ま、要するにこの猫ちゃんが大食いってことかしら~?
グリム
グリム
オレ様は猫じゃねぇ!
彩
じゃあ豚タヌキか?
グリム
グリム
豚でもタヌキでも猫でもねぇ!!
グリム
グリム
なんかオマエ、子分みたいなこと
言うんだゾ~…。
伊吹
伊吹
あらあら♪子分ちゃんも彩とおんな
ことを言ったのね♪
晶
ところで……その子分さんはどこに居るんですか?
グリム
グリム
しばらくは寮に帰らない
っていってたんだゾ。
彩
なんでだ?
グリム
グリム
さぁ?オレ様にもわかんねぇだゾ。
伊吹
伊吹
じゃあ、どこに行くかも
聞いてないの?
グリム
グリム
アァ。どれくらいになるか自分でもわかんねぇって言ってたんだゾ。
彩
大丈夫なのか?それ……
グリム
グリム
きっと大丈夫なんだゾ!
子分は身体は小せぇけど、
スゲ~強いんだゾ!
グリム
グリム
さすが、大魔法士になる
オレ様の子分なんだゾ。
伊吹
伊吹
大魔法士?
グリム
グリム
おう!オレ様がこうしてこの学校に通えてるのも、子分が学園長に頼み込んだからなんだゾ。
晶
猫ちゃんは魔法使いなん
ですか?
グリム
グリム
猫じゃねぇ!オレ様は
「グリム様」なんだゾ!
彩
グリル?
グリム
グリム
グリムッ!
晶
グラス?
グリム
グリム
グ~リ~ム~~!!
伊吹
伊吹
はいはい。それじゃよろしくね。
グリちゃん。
グリム
グリム
まぁ、よろしくしてやってもいいんだゾ。
彩
なんだか上から目線だな。
グリム
グリム
にゃに~~~!!
グリム
グリム
こうなったら、やけ食いなんだゾ~~!!
伊吹
伊吹
それじゃ私達も食べましょうか。
晶
はい。
彩
うん。
姉妹達
いただきます。
伊吹
伊吹
パクっ
晶
もぐっ
彩
はむ
姉妹達
!!?
グリム
グリム
どうだ~。子分の作った
メシはウマイだろ。
グリム
グリム
…………って、ふなッ!?
彩
このオムレツ……醤油しょうゆ味だ………
晶
火加減も味付けも……全部
おんなじ………。
グリム
グリム
どどど、どうしたんだゾ!まさか…メシが不味かったのか!?
伊吹
伊吹
いいえ、違うの。あの子が作って
くれたのと…丸っきりおんなじだったものだから…つい……。
グリム
グリム
? あの子??
伊吹
伊吹
ごめんなさいね…。なんでもないの。なんでもない……。
伊吹
伊吹
………ねぇ、グリちゃん。その
子分ちゃんって……
グリム
グリム
ん?
伊吹
伊吹
…いや、なんでもないわ。
忘れてちょうだい。
彩
その子分は他に何か言ってなかったか?
伊吹
伊吹
彩……。
彩
だって……!
グリム
グリム
子分が?ん~?
そうだな~……。
 
数時間前─── 
ガタガタッ
グリム
グリム
ん~?子分?
どっかいくのか?
         「あぁ。少し……な。」
グリム
グリム
どこ行くんだ?
      「ん~。遠いようで近い場所。」
グリム
グリム
はぁ?なんだかアベコベ
なんだゾ~。
      「あははっ。まぁ…そうだな……。」
グリム
グリム
どれくらいで帰ってくるんだ?
        「…………さぁ、分からない…。」
グリム
グリム
わからねぇ~?子分らしくも
ないな。
           「フフッ………。」
グリム
グリム
………ヨシッ!分かった!
一緒に行こう!!
グリム
グリム
(なんでだ……?引き留めなきゃいけない気がする…。)
グリム
グリム
(このまま子分を行かせちまったら、もう二度と会えねぇ気がしたから……。)
     「……………。ごめんな…。グリム。」
        「“一緒”は無理だ。」
グリム
グリム
ふなっ…な、なんで
なんだゾ……!?
         「……………。」
グリム
グリム
(子分は答えてはくれなかった……。ただ、ただ、笑うだけ)
         「…………グリム。」
グリム
グリム
ふなっ……(そういって子分はオレ様の頭を撫でた)
「一緒に行けないのは、今からここにお客さんが来るからだよ。」
グリム
グリム
……おきゃく?
「そう。大事な大事なお客様。その人達をグリムは迎え入れなきゃいけないんだ。」
グリム
グリム
じゃあ!子分も一緒に……
             「……………フル((-ω-。)(。-ω-))フル」
グリム
グリム
(子分は何も言わず、首を振るだけだ。)
          「…………でも…。」
グリム
グリム
ふな?
「でもこれから全てうまくいくから……これで、
“みんな”が幸せになれるから……。」
グリム
グリム
????
グリム
グリム
(オレ様の顔を見ながら、どこか遠くを見つめているような……真剣な顔して…)
グリム
グリム
(なぁ、子分。オマエは──)
 














一体“ナニに”焦ってるんだ?











グリム
グリム
……………。
彩
……グリム?
グリム
グリム
……特には子分は何も言って
なかったゾ。
グリム
グリム
(そうだ……。“何にも”言ってくれ
なかった)
伊吹
伊吹
……………そう。
グリム
グリム
おう!
晶
それじゃ食べ終わったら、
寝ましょうか。
伊吹
伊吹
えぇ。そうね。
彩
………。分かった…。
 
 
×××
×××
やっとまた会えたね♡
×××
×××
×××××♡
×××
×××
フフ…フフフフッ……♡

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