sideイエモン
はぁ、と1つため息をつく。
もう、調べ始めてから10年以上経っている。
まだまだ、何にもわからないままだ。
…ぐさおさんも、同じようなことについて調べてたよな。
今は、どんな感じだろうか。
sideぐさお
自分の狂気について考えていた。
私は、このままでいいのかなぁ。
イエモンさんが声をかけてくる。
びっくりしたけど、それを隠すように愛想笑いをする。
心が、ずきっ、と音を立てる。
イエモンさんも、私と同じ人外だ。…あと、ウパさんも
体に特徴があるタイプの。
イエモンさんは、そのことについてほんとに困ってて、
ほんとに、知りたいと願っている。
だけど、私は…
嘘だ。ほんとはすぐにわかる。
ただ、自分がそれを拒んでいるだけで。
悲しそうなイエモンさんの顔を見ると罪悪感が湧く。
早く、終わらせば良いのに。
人を悲しませる様な狂気なら、捨てて仕舞えばいい。
なのに。なんで。
この美しい狂気が、終わってしまうのが嫌だ。
イエモンさんと比べると、
sideめめんともり
さて、みんなを救うと決めたものの…
具体的に、なにをすれば良いんでしょうか…?
みんなが抱えてるものをどうにかする、とか…?
でも、その抱えてるものがわからないんだよなぁ…
むむっ、芽亜ちゃんセンサー反応!
最初に救うのは、ぐさおさん…
よし、頑張りましょう!
sideメテヲ
ふむ、みんなを救う…か。
なるほど、そういうことか。
確かに、死霊魔法に浄化系の魔法はない。
…?凶化しそうな人がいるの?
ぐさおさんかぁ…
戦闘になったらめんどいなぁ…
そう言って、にへらっと笑った、貴女の笑顔に。
少しだけ、どきっ、としてしまった。
どーせ、叶わないのにな。又、世界に一つ愚痴を零した。
叶わない願いなんて、捨てて仕舞えば楽なのに。
それでも、0.1%の可能性だとしても。
縋ってしまうのは、どうして?












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。