第13話

第11羽
194
2025/03/11 08:08 更新
〜あなたside〜



      ____ 翌日・3対3当日 ____




澤村「よーし、じゃあ始めるぞ!
   月島達の方には俺が入るから」


日向「ええっキャプテンが!?」


澤村「ははは!大丈夫だよ!
   攻撃力は田中の方が上だから!」


田中「…………」



   …その田中さんは大丈夫じゃなそうですけど…



月島「あーオホンッ」



  「小さいの・・・・と田中さん
        どっち先に…抑えましょうかぁ」



  「あっそうそう王様が負けるとこも見たいですねぇ」



あなた「……イラッ」



     コイツ…さては煽りレベル100だな??



山口「ちょっ…ツッキー聞こえてるんじゃ…?」


月島「聞こえるように言ってんだろうが
   冷静さを欠いてくれると有難いなぁ」


澤村「月島、良い性格の悪さしてるね〜」


月島「……とくに家来・・達に見放されて
   一人ぼっちなっちゃった王様が見物ですよね」


影山「………」





  ……家来…か、……”あの子”も影山と同じように、




       後ろ指を指されてたのかなッ…?




あなた「………」



田中「ねぇねぇっ、今の聞いたぁ??
   あ〜んなこと言っちゃって」



   「月島クンてばもうホント、すり潰す!!!!」



日向「ベェッー!!」


影山「!?」



あなた「……笑」





       気にしててもしょうがない






       コートに立つのは私じゃない。







       影山たちを信じるしかない。






ピーーーーーーッ







      _____ 3対3 開始 _____




田中「そォォォらァァァ!!!」


ドガガッ!!!


月島「!」



      すごっ!月島を吹き飛ばした!



     田中さん思ってたよりパワーすごいな



        月島の煽りが効いたかな



キュッキュッ



影山「日向!」フワッ



日向「おおっ」




キュッ ドクッ




あなた「あ…」




         いい感じ…だけど、



バチッ



  月島のタッパがデカすぎる…ブロックされちゃった…




月島「昨日もビックリしたけど、君よく跳ぶねぇ!」



  「それであとほォ〜〜の30cm程度身長があれば」



      「スーパースターだったかもね笑」



日向「グヌヌ……も、もう1本!!」



あなた「………」



ドバチッ



あなた「……」


菅原「…またブロック…」


日向「くそ…」



  …月島、思った以上に上手い
         …まぁタッパ使ってるだけだけど



月島「ほらほらブロックにかかりっぱなしだよ?」




      「”王様のトス”やればいいじゃん」




     「ブロックを置き去りにするトス!」




  「ついでにスパイカーも置き去りにしちゃうヤツね」




影山「…うるせぇんだよ」




ピーーーーッ


澤村「山口ナイッサぁー」



山口「あ、」ボッ


月島「チッ」


山口「ごっごめんツッキー!」




影山「…速い攻撃なんか使わなくても…」






         「勝ってやるよ」





日向「行けっ殺人サーブ!」



あなた「うーん…」




  影山のサーブは確かに強烈だけど…ジャンサだし…






           でも、、





ピーーーーッ



ドッ!!!



日向「行けーっ」



澤村「よっ…」ドッ



日向&影山「!?」



フワッ



月島「山口」


山口「任せろツッキー!」ドッ


日向「ぎっ」




     あー…日向のレシーブ力の無さが……



影山「くそ…」



田中「…大地さんの武器は攻撃より
    あの安定したレシーブだ…」



        「守備力はハンパねぇぞ」




   ……ですよねー…さっきからどのレシーブも



       めちゃめちゃキレイだったし…




澤村「…何点か稼げると思ったか?」


影山「?」


澤村「…突出した才能は無くとも2年分、」





「お前らより長く身体に刷り込んで来たレシーブだ」





       「簡単に崩せると思うなよ」




影山「………」




   そうだよね…さすがに時間の長さには勝てない





    積み上げてきたものが多ければ多い人ほど





     それに比例して、その力は強く丈夫だ。




月島「ホラ王様!」


影山「!」


月島「そろそろ本気出した方がいいんじゃない?」


日向「!ムッ!?」



「なんなんだお前ら!昨日からつっかかりやがって!」




       「王様のトスってなんだ!!」
 




      ……日向、知らなかったんだ…()




月島「君コイツが何で”王様”って
    呼ばれるのか知らないの?」


日向「?こいつが何かすげー上手いから…
   他校の奴がビビってそう呼んだんじゃないの?」


月島「そう思ってる奴もけっこう居ると思うけどね笑」


日向「??」


月島「…噂じゃ”コート上の王様”って異名」



    「北川第一の連中がつけたらしいじゃん」



      「”王様”のチームメイトがさ、」






          「意味は…」





     「自己チューの王様、横暴な独裁者」




影山「………」



月島「噂だけは聞いたことあったけど
     あの・・試合を見て納得いったよ」





      「横暴が行き過ぎて、あの決勝」





      「ベンチに下げられてたもんね」




日向&田中「!」





     …去年の中学男子バレー県大会決勝、




   北川第一の正セッターがベンチに下ろされた。






影山『もっと早く!』



北一選手『くっ、ふざけんな! 
     無茶すぎんだよお前のトス!!
     打てなきゃ意味無えだろうが!!!』




影山 (けど、このブロック振り切らなきゃ勝てねえだろ!
   ここで終わんのか?負けんのか?!)





      (……違う!!俺は全国へ行く!!)






影山『もっと早く動け!!もっと高く跳べッ!!』





       『俺のトスに合わせろッ!!』





       『勝ちたいならッッッ!!!!』






影山『…ハッ』




あなた『……あれが、』







        『異名の、正体……』







  __そして第1セット 相手のセットポイント__







        トスが上がった先









        そこには誰も居なかった









     それは、あの日の何度目かのコンビミス






     でも最後のアレは”ミス”じゃなかった。








        それは、”拒絶”だった。









      ”もうお前にはついて行かない”と







     北一の人達が影山に言った一球だった。








あなた「………」



月島「…速攻使わないのも
    あの決勝のせいでビビってるとか?」



田中「…てめぇさっきから、うるっせんだよ」


澤村「田中。」


田中「………」




影山「…あぁ、そうだ。
   トスを上げた先に誰も居ないっつうのは」






          「心底 怖えよ」





あなた「…ッ!」


??『トスを上げた先に誰もいないのはッ…』




        『すっごく怖いッ…』




あなた「ッ……」



日向「えっでもソレ中学の話でしょ?」



あなた「?」




日向「俺にはちゃんとトス上がるから別に関係ない」
 




   「どうやってお前をブチ抜くかだけが問題だ!」




あなた「!!!」



田中「プッ…笑」



澤村「ハハッ笑」



日向「月島に勝ってちゃんと部活入って
   お前は正々堂々セッターやる!
   そんで俺にトスを上げる!」





      「それ以外になんかあんのか!?」




影山「〜〜〜〜……グヌ」






    ……本当、日向はどこまでも真っ直ぐだ。







          …自分が、








     とてつもなく醜く思えるくらいに






月島「……そういう、
    いかにも”純粋で真っ直ぐ”みたいな感じ」




         「イラッとする」



日向「ムッ!?」



月島「気合いで身長差は埋まらない
   努力で全部なんとかなると思ったら」





        「大間違いなんだよ」




あなた「………?」







キュッキュッ



影山「チャンスボール!」


日向「田中さん!」


田中「任せろ!」



フワッ




日向&田中「俺に上げろぉぉ!!!」




影山 (…どっちに上げる?
   日向はまだ月島に真っ向勝負で勝てない
   やっぱり田中さんに………)





影山「田中さ…」






日向「影山!!!!!」


影山「!?」





あなた「!?」





         ネット際にッ…?!






日向「居るぞ!!!!」



影山「っ…!」ドッ



日向「ふぐっ…」カスッ


トンッ



澤村「おおっ!?」


月島「!?」



日向「アッブねー…空振るとこだった…」



影山「お前 何をイキナリッ…!」




日向「でも、ちゃんとボール来た・・!!」




影山「!!」




日向「中学のことなんか知らねぇ!!」





「俺にとってはどんなトスでも有難いトスなんだ!」
 




       「俺はどこにだって跳ぶッ!」






      「どんなボールだって打つッ!」








          「だから」









      「俺にトス、持って来い!!!!!」






あなた「………」











    あはは…ほんと、真っ直ぐすぎるよッ……












あなた「眩しいなぁッ…



〜to be continued〜

プリ小説オーディオドラマ