えむ「そういえば、推薦された子はどんな子なのかな~?とっても楽しみ!」
そう言いながら鳳さんはピンクに輝いた瞳をもっと煌めかせた。まるでお菓子を貰った子供みたいだ。天馬さんも話し出す
司「まあ、とにかくこれでショーが出来る程度の人数になった。」
司「これでショーは出来たも同然!」
いやそれは違うと思う。まず僕は強制的に連れてこられたからね?それに僕は一緒にショーをするなんて言ってないし...
そんな風に心の中で思い、類くん達が来たら帰るって言うんだ.....!と決意したところで、タイミング良く類くん達が来る。
類「3人共、お待たせ。連れてきたよ。」
全員で類くんの方を見る。
そこには、目がキラーンと光り、機敏に動き出したロボットがいた。
二人は一緒のタイミングで同じことを叫んだ。
司 えむ「ロボット!!??」
うっ...るさいわけじゃないけどちょっと声量を落としてほしいかも。
それにしても...寧々ちゃんじゃないんだな....
なんて少し残念に思ったが、寧々ちゃんが操作しているのだからあれは寧々ちゃんだ。そういう結論に至った。
二人は驚いた後にそれぞれ個性的な反応をし始めた。
一人は初めて見たものに興味を示す子供のような反応を。一人は少し怒ったような口調で類くんに質問をした。
発明家の方はアレな顔をしていたり、寧々ちゃんは何も話さなかったりと、本当に個性が爆発している。
そういう僕は呆れた笑いを溢しながらも類くんをジーッと見ているのだが。
それにしても、一回の充電で3日もフルの稼働に耐えられるなんてスゴいな...と感心していれば天馬さんは
司「ええい、自画自賛などいい!それより、操縦している人間はどこにいるんだ?」
と類くんに聞いた。そんな大きい声で言わなくてもわかるのにな...なんて思うが、口には出さない。天馬さんに対して類くんが
類「あぁ。ここから少し離れたところにいるよ。大丈夫、彼女のコントロール技術には僕が太鼓判を押すよ。」
と言い、天馬さんを落ち着けようとする。いや類くん、コントロール技術に対して聞いてるんじゃないと思うんだけど...
司「はぁ...あのなぁ類。オレがほしいのはロボットじゃない。ショーをやれる人間だ。」
放たれたその言葉を受け止めた寧々ちゃんは傷ついてはいないだろうか...そんなことを考え、忘れたい記憶に浸る
[なん、で、そんなに...ッ完璧に出来るんだよ!]
なんでって....いっぱい練習したから....
[俺の方が...俺の方がいっぱい努力したんだ!だからいっぱいとぉさんやかぁさんにほめられるはずだったのに!]
僕だって沢山努力して....!
[なんでも完璧に出来るなんて...気持ち悪い!]
なんで...そんなこと言うの....?
[近寄らないで。]
.....
〈小さい頃はなんでも出来て、今は何もかもが中途半端。〉
《半端者が兄弟だなんて恥ずかしいよ。》
.....ごめんなさい。
嫌な記憶が頭を支配する。心の傷が広がっていく。ぽっかりと空いた黒い穴を埋めれるものは、現時点では無い。
もう、絆創膏なんかじゃ守れない。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。