お兄ちゃんの圧に負けて、洗いざらい全てを話した
・・・ のだけど、お兄ちゃんの曇った顔は戻らない
やっぱり話したのまずかったかなぁ…?
やっぱり怒ってるよね…!?
と嫌でも思ってしまいそうな雰囲気のお兄ちゃん
た、たしかに「後でにする」ってだけで
「怒らない」とは言ってなかったもんね、そうですよね
怒られたくなかったのは本当だけど、
簡単に許してくれるとは思ってなかったし…
喧嘩した時のお兄ちゃんみたいな感じを想像してたから
なんか安心しちゃったや。
背筋ピーンって伸ばして、怒られ待ちみたいな
状態にまでなってたから・・・
いつもよりなんか、反省する気持ちが、
… 少ないとか言ったらダメか
きっと何か理由があって怒らなかったのだと
思うから、それがちょっと気になる気持ちがある
・・・ だけど、お兄ちゃんに気使わせるのも
なんかやだし、一旦この話はストップしようと思う
話は変わって、
一流魔法使い免許試験 とは
高校の卒業式後に受ける試験のことを言います
卒業式に試験!?ってよく言われるけど、
在学中の私たちからしたらすっごくご褒美。
街中で魔法使っても許されるし、
いざとなった時身を守るための魔法を
申請をしていなくても使うことが出来てしまうのです
急に黙り出したお兄ちゃん。
ニコニコしながら黙る時は、決まって私をいじりたい時
ボディーガードとかを雇った記憶は無いけど…
ロウ先輩とか、ヒーローの皆のことかな
私お兄ちゃんに報告した記憶無いよ!?
も、もしかしてセラフが…
お、お兄ちゃんにバレた、お兄ちゃんに…
唯一の親族に、バレた…
仕返しとしてシュシュを風魔法で思いっきり
ぶつけてやった!!許さないぞ!
熱くなったほっぺたを抑えながら、
いつも律儀に守るルールをガン無視して
廊下を全力で走った。
お兄ちゃんの声が聞こえた気がしたけど、
それはきっと気のせいだと思う











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。