私は今日、全て終わらせることを決めた
夢も、明日も、未来も、希望も、全部捨てて
いつからだろうか
死に憧れるようになったのは
風が私の身体を通り抜ける
本当はもう死んでしまってるんじゃないかと勘違いしてしまうほど気持ち良い風だった
死への恐怖も、生への欲も全て持っていってくれた
『もう、怖くない』
『やっと、楽になれる』
最後にそう言い聞かせて、私はフェンスを上り、縁に立った
そう最期に言い残して飛び立った____
はずだったのに…
見知らぬ男の子に止められた
何この子…見た目的に私と同い年か……1つ下くらいかな
見た目こそ人間だけど、雰囲気とか気配的に…人間じゃない
無邪気に笑う瞳には、光がなかった
…え?
なんという曖昧な答え…
でも、私が死ぬことを止めてくれたんだ…
それに、居場所を作ってくれて隣に居させてくれるなら___
え、それって……
否定しないんだ()
いやアウトじゃないか?って思ったけど、口には出さなかった
教室には、もう戻らないと思ってたけど…
これからの生活が変わるかもしれないんだから、頑張っていくか…
ゾク…
これが、死ぬはずだった私を助けてくれた彼との出会いだった_______


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。