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第1話

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2026/02/26 08:48 更新
(なまえ)
あなた
……気持ちいいなぁ


私は今日、全て終わらせることを決めた
夢も、明日も、未来も、希望も、全部捨てて
いつからだろうか
死に憧れるようになったのは
(なまえ)
あなた
私がいなくなったら、誰か幸せになってくれるかな…

風が私の身体を通り抜ける
本当はもう死んでしまってるんじゃないかと勘違いしてしまうほど気持ち良い風だった
死への恐怖も、生への欲も全て持っていってくれた
『もう、怖くない』
『やっと、楽になれる』
最後にそう言い聞かせて、私はフェンスを上り、縁に立った
(なまえ)
あなた
さよなら、“私と世界”

そう最期に言い残して飛び立った____































































































はずだったのに…
見知らぬ男の子に止められた
?¿?
ねぇ、何してるの?
(なまえ)
あなた
…誰ですか
?¿?
俺は何をしてるのかって聞いてるんだけど

何この子…見た目的に私と同い年か……1つ下くらいかな
?¿?
言えないようなことなの?
(なまえ)
あなた
…飛ぼうとしただけ

見た目こそ人間だけど、雰囲気とか気配的に…人間じゃない
無邪気に笑う瞳には、光がなかった
?¿?
え、キミ空飛べるの!?


…え?
(なまえ)
あなた
そんな、まさか…
?¿?
でも飛ぼうとしてたんでしょ?
(なまえ)
あなた
…なんでわかってるのに聞くの
?¿?
あれ、バレてた?
(なまえ)
あなた
私そういうのはわかるから
(なまえ)
あなた
それは貴方もでしょ
?¿?
んーまぁそうかもね!


なんという曖昧な答え…
(なまえ)
あなた
というか、名前教えてもらっても…?
柚木司
柚木司
俺はつかさ!キミは?
(なまえ)
あなた
えっと…あなたの名字あなたの下の名前、だよ
柚木司
柚木司
あなたの下の名前ね!
柚木司
柚木司
それより…
柚木司
柚木司
キミはまだ死ぬべきじゃない
(なまえ)
あなた
…なんでそんなこと言えるのさ
柚木司
柚木司
んー?もう俺に未来はないからね
柚木司
柚木司
俺があなたの下の名前の居場所、作ってあげる!
(なまえ)
あなた
そんなこと、今日会ったばかりの貴方にできるの…?
柚木司
柚木司
これから頑張ればいいんだよー
柚木司
柚木司
どうしても信じられないなら、
柚木司
柚木司
契約して俺の相方になってよ!
(なまえ)
あなた
……え


でも、私が死ぬことを止めてくれたんだ…
それに、居場所を作ってくれて隣に居させてくれるなら___
(なまえ)
あなた
…わかった
(なまえ)
あなた
なるよ
柚木司
柚木司
あまねは生者の願いを叶える怪異で、
俺は死者の願いを叶える怪異なんだー!
(なまえ)
あなた
怪異…?
柚木司
柚木司
あ、そっか知らないのか
柚木司
柚木司
怪異っていうのはね___(省略








(なまえ)
あなた
わかったけど…私はなんで見えてるんだろう
柚木司
柚木司
今死のうとしてたからじゃない?
(なまえ)
あなた
あ…そっか
(なまえ)
あなた
というかさっき言ってたあまねっていうのは誰なの?
柚木司
柚木司
あーそれはね、俺の双子の兄!
七不思議が七番目「トイレの花子さん」なんだー


え、それって……
(なまえ)
あなた
…変態?
柚木司
柚木司
まぁそうかもねー!あははー!


否定しないんだ()
(なまえ)
あなた
でもいいの?司くんが止めてくれたから、私まだ生きてるけど…
柚木司
柚木司
俺がしたいから特別!
柚木司
柚木司
まぁそれに、あなたの下の名前は本来なら死んでる予定だったしねー
(なまえ)
あなた
え、しれっと怖いこと言わないでよ…
柚木司
柚木司
ごめんごめん笑
柚木司
柚木司
まぁつまり、俺が未来を変えたけど、彼岸に近い存在にはなってるから
柚木司
柚木司
ギリギリセーフ?


いやアウトじゃないか?って思ったけど、口には出さなかった
柚木司
柚木司
とりあえず、今日はまだ朝でしょ!授業始まっちゃうんじゃない?
(なまえ)
あなた
……そうだね


教室には、もう戻らないと思ってたけど…
これからの生活が変わるかもしれないんだから、頑張っていくか…
(なまえ)
あなた
行ってくるよ
柚木司
柚木司
うん!放課後になったら、迎えに行くから!
柚木司
柚木司
他の人にはバレないようにね


ゾク…
(なまえ)
あなた
…もちろん、わかってるよ















これが、死ぬはずだった私を助けてくれた彼との出会いだった_______

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