第8話

番外編
8
2026/01/21 10:10 更新
ここは、本編と関係ありません。



おまけのようなものです。







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久しぶりに、みぞれは、自ら家を出た。





みぞれ
………………



ただ静かに、ぼーっと"湖"を眺めている。




今、みぞれが居るこの湖の回りは、
謎の力が働き、いつも、美しい顔を見せてくれる。





みぞれは、この都市の穴場を知っていた。








ヰト
*────こーんなところに、居たの?*








…みぞれの耳は、ここじゃ、ほぼ確実に
聞こえない声を、拾っていた。




みぞれ
…っ先生!?
何で、ここが……!






当然ながら、みぞれは驚く。



この場所を知っているのは、自分しか居ない、と。
そう思い込んでいたからだ。





実際、みぞれは、ここに来て、自分以外の人間を
見たことがない。


ヰト
*みぞれの気配を、追ってきただけ。*




その答えは、案外簡単だった。




ヰト
*それにしても、史上最悪の都市に、
こんな綺麗な場所があったなんて…*




ヰトは、珍しく、目を輝かせていた。



みぞれ
…先生にも、感情とかあるんですね。






ヰト
*ちょっと、人の事、無慈悲な
モンスターかなんかだと思ってる…?!




少し笑いながら怒る、ヰト。



ヰト
*でも、珍しいわね。
零華が自ら外に出るだなんて。*


ヰト
*…まあ、もう夕方だけれど……*




ヰトは、素朴な疑問を、みぞれに投げる。


みぞれ
…僕がここに足を運ぶのは、
………2回目。






ヰト
……!







みぞれ
ここに来る理由は、いつも同じ。



みぞれ
僕が、幸せを噛み締めた時です───!


みぞれは、そんなコトバを放った後、
初めて、満面の笑みを見せてくれた。




その笑顔を、夕日が優しく包み込む。






これから、どんな困難が立ち向かってこようと。




みぞれは、全てを受け入れる覚悟を、
決めてくれたのだった────。

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