第7話

優れた敵
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2023/09/21 06:00
ウパパロン
来たよ。
ラテ
これ……
ウパパロン
裏山に隠せば良いんだよね…?
ラテ
うん….
ウパパロン
じゃあ行ってくる。
上手く行っただろうか。
ウパならきっと…..
プルプルプル
ラテ
あ、けーたいなってる。
ラテ
はい、もしもし?
警察
もしもし、ラテちゃんであってるかな?
ラテ
は....?貴方誰ですか?
警察
警察だよ、実はね......
嫌な予感がする。ダメだ。きっと何か起こる。捕まるのかもしれない。
全部あいつが悪いのに。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで.....?
そして私の嫌な予感は見事的中した
警察
お母さんの死体が袋に入っていたんだ。
骨格や顔から君のお母さんだと特定してね。署まで来てくれないかな?
ラテ
…はい。
警察
この子が死体を持っていたんだよね、君とこの子の関係は何かな?
そしてウパの顔に指を向ける。
もう私だけでも捕まるしか無いのかな…
ウパパロン
この子と俺は全く関係ありません。
ラテ
…え?
警察
そうなのか。
でもラテちゃんのお母さんは外に滅多に出ないと親戚さんが言ってたから
犯行できるのはラテちゃんしか居ないんだよねぇ…
ラテ
ッ!
ウパパロン
俺が全部やりました。
家にラテさんが居ない間に侵入して殺めました。
本当に申し訳ないと思ってます。
ラテ
は…?え…?
ウパパロン
なのでラテさんは関係ないです!
え、私が殺したのに庇った…?
嘘だ…毎回煽りあって…?バカにしてるのに…?
警察
そうか。
よく言えたね。だが人を殺めたと言う事実は変わらない。
少年法が適用されたとしても罪は重い、少年院に入ってもらう。
ウパパロン
はい…分かりました。
ラテ
は?え?
警察
ラテちゃん、もうとりあえず帰って良いよ。
ウパくんは親御さんに連絡してから少年院に入って貰おうかな。
ラテ
あ、あ、え?
そしてそのまま私は追い出された。

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