第14話

第?話
54
2022/04/21 13:28
………。
……此処は、何処、っすか
隣に居るのは、誰、っすか
嗚呼、そうか、隣に居るのは、彼女は
"私じゃ到底かないっこない人"
この人が、彼女が、羨ましかった。
そう、思っていた。
彼女は"特別"だったから
でも、そんな思いは、








何時からか無くなった。
自分も、"とくべつ"になったから。
そこからは、その先は__





………。
あ、れ?
此処は、何処っすか
私は、特別、で…
こんな暗い場所じゃなくて、
明るい場所に_
〘彼奴って何なの?〙
〘さぁ?どっかのお嬢様とかじゃない?〙
〘彼奴、調子乗ってるよな、特別って〙
〘そ〜そーwそれに特別なら、











嫌われてるって事位分かるモンでしょ〙
怖かった。いや、今でも怖い。
人の目が、視線が、期待が。
存在が、他人が、親が、人間が、
何もかも怖かった。
自分自身すらも信じれ無かった。
良く、分からなかった。
求められているのは"特別な私"で_
こっちの"特別じゃない私"は望まれてなくて…
望まれて、なく、て……






……………。
伊吹 水夏
……う"ッずッ………
伊吹 水夏
私はッ……わた、し、は…
伊吹 水夏
望まれ、てて、求め、られ、てて…





嫌、違うか
伊吹 水夏
求め、られたからッ、望まれたッ、からッ…
伊吹 水夏
ニセモノのッ私、が、此処、に居る、んだッ……
私は叶えてあげられなかった。
あの子の夢を、希望を
私は助けてあげられなかった
あの子を、







私の変わりに死んでしまったあの子を。
伊吹 水夏
鈴子ッ、ちゃ、…わたッ、し……
お前何かが気安く呼ぶな
伊吹 水夏
……ぇ"ッ
お前が私を殺したんだ。
お前が私を死に追いやったんだ…!
お前が!!私を!!
伊吹 水夏
ごめ、なさッ…ぅ"ぅ"ッ……
何でお前何かが生きてる!?
何でお前が求められてる!!
何でお前何かが!!
生きているから。
…は、?誰、よ、あんた…
此処は、私のせか、いで…?あ、れ?、何、で?
ど、うし、て…








あんた零田真尋が居るのよ…!
零田 真尋
………
伊吹 水夏
まひ、ろちゃ、わ、たしッ…
零田 真尋
……私は、過去を、捨て、ました
………は、?
零田 真尋
過去を捨てて、育って、
零田 真尋
此処まで来ました。
……だから何?
あんたが過去を捨てて!?何よ!
零田 真尋
過去の私は、強い人でした。
………
零田 真尋
誰からどんな罵倒を浴びせられたって、
零田 真尋
誰からどんな虐めを受けたって、
零田 真尋
泣きませんでした。
零田 真尋
だから、強かったんです。









零田 真尋
…表面上では
零田 真尋
貴方だってそうなんじゃ無いですか?
零田 真尋
自分を正当化して、
零田 真尋
周りが傷ついても知らないフリをして
違う…違うッ……私、は、弱くな、い!
そんな、奴とは、ちが、う!!
零田 真尋
何も違わない。
零田 真尋
周りが、自分が傷ついても
零田 真尋
何処かで良心が痛んでいたとしても
零田 真尋
自分は正しいから、
零田 真尋
そう思って、自分の心を殺したんじゃないですか?
零田 真尋
そうやって、良心の、自分のココロの、
零田 真尋
"伊吹水夏イブキスイカ"を殺したんじゃ無いですか!?
嗚呼、嬉しい
私に味方してくれた事が。
私に過去を話してくれた事が。
そして何より__











伊吹 水夏
(ホンモノの私を救おうとしてくれる事が)
特別、だからじゃない
特別、でもない
人は誰しも平等だから
特別何て…人からの期待何て_






〇✝✝☆ฅ/※д?






… … … … …
<………
<……もう、終わらせよう。
<もうすぐ、終わらせよう
<こんなゲーム。
<すぐ、終わるからさ。











『許して…』










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