第8話

#5〈過去編〉
54
2026/02/23 11:00 更新
ルキが紙に手を置く


そこには赤の手形と












“四本”の指が映っていた
全員
...
全員
えええええええええええーーーーー!!!? (-ルキ
黒神マキ
黒神マキ
ルキ君が誓約覚醒者だった事も驚きですが
黒神マキ
黒神マキ
よ、四本って
黒神ユウマ
黒神ユウマ
ちなみに高階さん、四本って…
高階
四本だと
高階
と、特級になりますね…
黒神ミレイ
黒神ミレイ
特級!?
黒神ユウマ
黒神ユウマ
姉貴の1個上かよ、!
黒神マキ
黒神マキ
流石ルキ君!
狼命ルキ
狼命ルキ
特級だと四本になるんだ…
狼命ルキ
狼命ルキ
(じゃあハルトとかナギは五本なのかな?)
狼命ルキ
狼命ルキ
じゃあ、最後はユウマだね?
黒神ユウマ
黒神ユウマ
そうでした、

ユウマが紙に手を置く
高階
え…?
黒神ミレイ
黒神ミレイ
え…?
黒神マキ
黒神マキ
え…?
黒神ユウマ
黒神ユウマ
は?…黒くね?
狼命ルキ
狼命ルキ
黒…
黒神マキ
黒神マキ
高階さん、えっと…黒の場合は…?
高階
いや…黒なんてありませんから…
高階
私にもさっぱり
黒神ミレイ
黒神ミレイ
親指だけってことは
黒神ミレイ
黒神ミレイ
強さは下級ってこと…だよね?
高階
はい、めっちゃ弱い可能性大です…
黒神ユウマ
黒神ユウマ
あーこれ
黒神ユウマ
黒神ユウマ
俺に憑いてる悪霊が悪さしたんじゃね?
黒神ユウマ
黒神ユウマ
俺、不幸なことしか起きねーし…
狼命ルキ
狼命ルキ
ん〜、
狼命ルキ
狼命ルキ
(多分この結果合ってると思うんだよな〜)
狼命ルキ
狼命ルキ
(そもそも認知されていない覚醒種別が一つある訳だし)
全員
ぷっ… (-ルキ
全員
あははははっ!!! (-ルキ
黒神マキ
黒神マキ
さすがお兄ちゃん!
黒神マキ
黒神マキ
期待を裏切らないッ!
黒神ユウマ
黒神ユウマ
るせー
黒神ミレイ
黒神ミレイ
だってユウマ
黒神ミレイ
黒神ミレイ
この前体重計乗っても数字が暴れ回って
黒神ミレイ
黒神ミレイ
最後∞になってたもんっ!!
黒神ユウマ
黒神ユウマ
気にしてること言うなー
高階
何かすみません…
高階
こんな不幸な人が…
高階
ぷぷっ…
高階
この世にいるなんて知らなくて…ぷぷぷっ
黒神ユウマ
黒神ユウマ
笑うのこらえ切れてないっすよ…
狼命ルキ
狼命ルキ
(...今日も賑やかだなぁ(( )
高階
ご、ごめんなさい 
高階
悪気はないんです!
高階
美味しいご飯もいただきましたし
高階
今日はこれで失礼しますね!
高階
ブフッ!ご馳走様でしたーー!!!

ピューン
黒神ミレイ
黒神ミレイ
あ、逃げた!!
黒神マキ
黒神マキ
あ、逃げた!!
黒神ユウマ
黒神ユウマ
ったく
黒神ユウマ
黒神ユウマ
俺のこと笑いに来ただけじゃねーか
黒神マキ
黒神マキ
高階さんに悪気はないから
黒神マキ
黒神マキ
許してあげて
黒神ユウマ
黒神ユウマ
別に怒ってねーよ
黒神ユウマ
黒神ユウマ
毎日こんなのばっかだし

プルルルル…プルルルル
黒神マキ
黒神マキ
あ、比嘉先輩から電話だ
黒神ミレイ
黒神ミレイ
比嘉先輩?
狼命ルキ
狼命ルキ
確か、第四殲滅支部の上司だよね?
黒神マキ
黒神マキ
うん。なんだろ?
黒神マキ
黒神マキ
あ、切れちゃった…

プルルルル…プルルルル
黒神マキ
黒神マキ
うーん、出ない
黒神マキ
黒神マキ
明日お兄ちゃんとお出かけするのに
黒神マキ
黒神マキ
急な仕事入れられたらどうしよ…
黒神ミレイ
黒神ミレイ
えー断っちゃえば?
黒神ミレイ
黒神ミレイ
明日マキの誕生日だよ?
黒神ミレイ
黒神ミレイ
毎日あれだけ楽しみにしてたんだから
狼命ルキ
狼命ルキ
僕も代われるなら代わってあげたいんだけどね、
狼命ルキ
狼命ルキ
なんせ明日は仕事入ってるから…
黒神マキ
黒神マキ
何もありませんように!
黒神マキ
黒神マキ
お兄ちゃんとお出かけできますように!
黒神マキ
黒神マキ
よし!お兄ちゃん、ご飯食べよぉー!
黒神ユウマ
黒神ユウマ
それじゃ食えねえだろ!














黒神ミレイ
黒神ミレイ
ごちそうさまでした!
黒神マキ
黒神マキ
ごちそうさまでした!
黒神ユウマ
黒神ユウマ
あ、そういや明日
黒神ユウマ
黒神ユウマ
夕方から雪降るらしいな
黒神マキ
黒神マキ
ほんと!?
黒神ミレイ
黒神ミレイ
季節外れの雪かぁ
黒神ミレイ
黒神ミレイ
マキの誕生日に雪なんて
黒神ミレイ
黒神ミレイ
神様からのプレゼントじゃない?
狼命ルキ
狼命ルキ
かもね 
黒神マキ
黒神マキ
うん!
黒神マキ
黒神マキ
お兄ちゃん一緒に雪だるま作ろ!
黒神ユウマ
黒神ユウマ
いやお前雪触れねーだろ

「臨時ニュースをお伝えします」
狼命ルキ
狼命ルキ
(ニュース…)

「本日19時頃、東京都武蔵野市吉祥寺で」


「激しく頭部を損傷した男性の遺体が見つかりました」
狼命ルキ
狼命ルキ
(まさか…)

「亡くなったのは比嘉倫彦さん21歳とみられ」


「警察は何者かが…」
黒神マキ
黒神マキ
え…?ひ、比嘉先輩…?
黒神ミレイ
黒神ミレイ
比嘉先輩ってさっき電話かかって来た…?
狼命ルキ
狼命ルキ
やっぱり…
黒神ユウマ
黒神ユウマ
吉祥寺ってウチの近所じゃねーか!
黒神ユウマ
黒神ユウマ
しかも頭部を損傷って、これ…
黒神マキ
黒神マキ
憑从影だ…
黒神マキ
黒神マキ
うそ…比嘉先輩が…
 
黒神マキ
黒神マキ
あんなに強い比嘉先輩まで…
黒神マキ
黒神マキ
憑从影に…
狼命ルキ
狼命ルキ
(上には上が居る…か)
黒神ミレイ
黒神ミレイ
マキ…
黒神マキ
黒神マキ
(嘘だ…こんな簡単に…)
黒神マキ
黒神マキ
(皆死んでいくなんて…)
黒神マキ
黒神マキ
殲滅部隊は…
黒神マキ
黒神マキ
たった57人しかいないのに…
黒神マキ
黒神マキ
相手の数は…何百もいて…
黒神マキ
黒神マキ
毎日毎日…頑張ってるのに…
黒神マキ
黒神マキ
私たちの状況は…
黒神マキ
黒神マキ
いつだって悪化していくだけ…
狼命ルキ
狼命ルキ
……
黒神マキ
黒神マキ
お兄ちゃん…悔しいよぉ…
黒神ユウマ
黒神ユウマ
マキ…
黒神マキ
黒神マキ
私たちじゃ…守れないのかな…?
黒神マキ
黒神マキ
学校の友達も…この街の人たちも…
黒神マキ
黒神マキ
皆…殺されちゃうのかな…?
黒神マキ
黒神マキ
政治家も警察も…ぜんぶ憑从影に…
黒神マキ
黒神マキ
奪われちゃうのかな…?
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(何だよ…これ…)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(マキはまだ中2だぞ…?)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(あいつら14歳に…何背負わせてんだよ!?)
狼命ルキ
狼命ルキ
(…ごめん、ユウマ、マキ)
狼命ルキ
狼命ルキ
(僕が、もっと強ければ…)
狼命ルキ
狼命ルキ
(もっと、“戦闘向きの異能”だったら…)
黒神マキ
黒神マキ
私の願いはね…2つしかないの…
黒神マキ
黒神マキ
憑从影を殲滅させて
黒神マキ
黒神マキ
皆が安心して暮らせるようにする事と…
黒神マキ
黒神マキ
屋上でお兄ちゃんと、雪だるま作ること…
黒神マキ
黒神マキ
私、呪いで冷たいもの触れないし…
黒神マキ
黒神マキ
どっちも難しいけど
黒神マキ
黒神マキ
どっちも無理かもしれないけど…
黒神マキ
黒神マキ
でも…
黒神マキ
黒神マキ
叶えたいのぉぉぉ…!!!
黒神ミレイ
黒神ミレイ
……
黒神マキ
黒神マキ
頭…撫でて…
黒神ユウマ
黒神ユウマ
ああ…
黒神マキ
黒神マキ
今日…お兄ちゃんの部屋で寝てもいい?
黒神ユウマ
黒神ユウマ
ああ…
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(妹が、苦しんでる)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(顔を歪めて、涙を流して、助けを求めてる)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(でも、俺には何もなくて…)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(妹を助ける術も、力も、知恵も、手段も…)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(俺は…何一つ持ち合わせてなくて…)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(マキの重荷を肩代りする為の…)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
(スタートラインにすら立てねえ…)
黒神ユウマ
黒神ユウマ
マキ…
黒神ユウマ
黒神ユウマ
こんな兄ちゃんで…ごめんな…
狼命ルキ
狼命ルキ
(もう、僕は泣けない)
狼命ルキ
狼命ルキ
(慣れてしまったから)
狼命ルキ
狼命ルキ
(マキは、辛いかもしれないけど、)
狼命ルキ
狼命ルキ
(その感情を、忘れないでね)
 
狼命ルキ
狼命ルキ
(…この異能力で、特級まで上がってきた)
狼命ルキ
狼命ルキ
(でも、未だラルの異能は扱えない)
狼命ルキ
狼命ルキ
(扱えれば、霊壁も、治癒も扱えるのに…)
狼命ルキ
狼命ルキ
(もっと、努力して)
狼命ルキ
狼命ルキ
(ラルの“氷術”も、完璧に扱えるようにならないとな)



































「頭部に酷い損傷を負い死亡したのは」


「母親の三途川メグリさん」


「娘の三途川ハカさんも」


「重症で病院に搬送されました」


「未だ犯人の行方は分かっておりません」

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