ピコン
サナ『今日ももりんの家泊まるなー』
はー
思わずため息が出てしまう
やっぱりももりんの家に泊まるんや
気持ちを伝えようとすればするほどさーたんとすれ違っている気がする
ミナ『明日何時に帰ってくる?』
サナ『ももりんとそのまま映画見て帰るから遅くなるかな』
『なんかあった?』
ミナ『なんも無い』
サナ『そっかー』
ミナ『おやすみ』
おやすみのLINEを打ちスマホをベットの上に置く
自分なんかと付き合うよりももりんと付き合えばいいのに
そう思いももりんとさーたんが並んで歩いてる所を想像してしまう
自分なんかと並ぶよりニコニコしたさーたんの顔が想像出来て泣きそうになる
ガチャ
ミナ「え、?」
こんな時間に誰
鍵かけ忘れた?
やばいかも
冷や汗が出てくるのを感じ布団に潜り込む
コンコン
「みーたん?」
聞いた事ある声
この甘くて優しい声はさーたんしか居ない
夢?
さーたんは今日ももりんの家に
サナ「みーたん寝てもうた?」
ミナ「なっなんでさーたんおるん」
サナ「みーたんなんか元気ないなと思って帰ってきた」
さーたんの優しさに触れて涙が溢れそうになる
サナ「なんかあるんやろ?」
そう言いながらさーたんは自分の横に腰掛ける
さーたんからは少しお酒の匂いとももりんの香水の匂いがしてモヤッとする
ミナ「ももりんに目移りしんといて」
サナ「へっ、?」
さーたんは元から大きい目を更に大きく開いて固まっている
さーたんは大きく深呼吸をし話し始める
サナ「みーたんさサナのこと好き?」
ミナ「えっ?」
まさか聞かれると思わず黙り込んでしまう
サナ「そうやんな」
いつも笑顔なさーたんから笑顔が消える
サナ「みーたん別れようか」
ミナ「へっ…」
まさかの言葉に頭が真っ白になる
なんでなんで別れるの
やだ別れたくない
頭ではそう思っているはずなのに言葉が出てこない
そんな自分にイライラして涙がこぼれ落ちる
サナ「ごめんな無理させて」
「もう無理せんくていいから」
ただただ涙がこぼれ落ちるのを待つしかできない自分がほんとにムカつく
何か言わなきゃ
さーたんに好きって伝えなきゃ
サナ「もう行くな」
「大好きやったよ」
さーたんは鞄を持ち家から出ていこうとする
ダメしっかり伝えなきゃ
ギュッ
ミナ「好き」
サナ「えっ」
思いっきりさーたんの後ろから抱きつく
離したくない
離れたくない
いつの間にか自分の生活にはさーたんがいて
毎日好きって言ってくれるのも
どんなときも助けてくれるのも
さーたんしかいない
ミナ「さーたんが好き」
「だから別れたくない…」
サナ「待ってや…サナ泣きそう」
さーたんは自分の方に振り返り思いっきり抱きついて来る
ミナ「伝えるの遅くなってごめん」
サナ「ほんと遅すぎやで笑」
さーたんを好きになれて
こんなに愛されて幸せだと思う











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。