ー 研磨 side ー
〖 ドンッ 〗
突然 過呼吸になって でかい音を立て倒れたあなたの体を揺する
何度も名前を呼ぶけど反応はなくて 、それが怖くて怖くてたまらなかった
俺の声で寄ってきた赤葦は柄にもなく焦っていて
その赤葦に気づいた木兎さんもこっちに駆け寄ってきた
クロは今リエ ー フのとこだし 、やっくん達も休憩で別の体育館行ってるし
冷静に対処してくれる人が ... ッ
目の前で赤葦の背中を撫でながら俺と赤葦を宥める木兎さん
失礼だけど 、今までの木兎さんとは別人に見えるぐらい冷静で 正確に対処していた
呆気にとられてると 、俺にも指示をしてくれて 俺は頼まれたことをしに別の体育館へと急いだ
ー 研磨 side 終 ー
ー 木葉 side ー
孤爪から事情を聞いて元いた体育館に入ると 、横たわってる白崎と俯いた赤葦 そしてそのそばに居る木兎が目に入った
普段テンションが高く豪快な木兎の時々見せる冷静さに
" 任せられる " と試合さながらに思う
俺は赤葦の傍に白崎が見えないようにしゃがんだ
多分 、赤葦は焦りと不安で無理やり過呼吸を抑えようとしてる
だから落ち着こうにも落ち着かないんだ
そう言ってから 最後の手段として 赤葦の口にタオルを当てた
赤葦の様子を伺いながらタオルを取ると 、泣きそうな顔でゆっくり俺の方を向いた
あれだけ体力使ったんだ 今はゆっくり休ませるのが得策だな ...
〖 フラッ 〗
〖 トサッ 〗
正直 木兎の練習に着いていくほどのヤツが取り乱してるのを見て
俺も内心バクバクだった
だから 本当に木兎がいてくれてよかったと思う
白崎の顔を覗き込むと木兎の言う通り顔色は悪く 、少し汗をかいてる感じもした
〖 ガラッ 〗
乱暴に扉を開ける音がして入口を見ると 、息切れしている研磨と焦った表情の烏野の先生がそこにいた
どうやら 孤爪は先生達が集まっていた校内の部屋まで走っていってくれたらしい
保健室じゃなくて合宿部屋な理由は多分 赤葦のため
目が覚めて まだ倒れたままの白崎を目にしたらどうなるか分からないからな ...
俺はバタバタと保健室に向かっていく2人を横目に
赤葦を横抱きにして部屋に向かって歩き出した
ー 木葉 side 終 ー
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。