第2話

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2024/02/11 11:19 更新


アオイ
アオイ
ん…
アオイ
アオイ
!!


白い天井…まさか、連れ戻された?
いや、それは無い。
家にこんな天井の部屋はないから。

???
あ、気がついたのかい?

アオイ
アオイ
(知らない人…姉さんの
手下か?)

???
気分は?


そう聞きながら女の人は近づいてきた。

アオイ
アオイ
近づかないでッ!!


袖から短刀を取り出して女の人に向けた。

アオイ
アオイ
鞄は渡さない、
家には戻らないからッ!!

???
落ち着きな!
アタシは怪しいモンじゃ
ないよ。
与謝野晶子
武装探偵社の
与謝野晶子だ。

アオイ
アオイ
武装、探偵社…?
アオイ
アオイ
(聞いた事がある。
何か凄い組織って。)
アオイ
アオイ
…いや、信用出来ない。
どうせそう言って
油断させるつもりでしょう?
アオイ
アオイ
それで連れ戻すん
でしょ!?

与謝野晶子
だから落ち着きな。
そもそも鞄とか家とか
何の話だい?

アオイ
アオイ
とぼける気?

与謝野晶子
だから…

???
こらこら、そんな危ない物
君みたいな子供が
持つ物じゃないよ。

アオイ
アオイ
!?
(いつの間に横に…)


気づいたら横に茶髪の長身の男の人が居て、
短刀を取り上げた。

アオイ
アオイ
返してよ!
私の短刀!!

???
駄ー目。
これは没収!

アオイ
アオイ
…やっぱりあなた達は
姉さんの雇った人なんだ。
私を連れ戻す気なんでしょ!?

???
だから違うって。
そもそも君が誰かも
知らないし。
???
さっき与謝野さんが
言ったでしょ?
武装探偵社と。

アオイ
アオイ
…信用出来ない。
証拠が無いじゃない。

???
ならこれを見たら
信じてくれるかな?


二人は手帳を見せてきた。
茶髪の人は太宰治というらしい。

太宰治
それに倒れてた君を
此処まで運んだのは
私だよ。
太宰治
寒くない様に
私のコートまでかけて。

アオイ
アオイ
(今気づいた。
確かに膝に砂色の
コートがある。
これはこの人のなのか。)

太宰治
あとね、君の怪我を
手当てしたのは
与謝野さんだよ。

アオイ
アオイ
(…確かに手足の怪我が
手当てされている。)
アオイ
アオイ
(本当に、違う?)

ソラ
「他人は信用するな。」

アオイ
アオイ
…!
アオイ
アオイ
それでも信用出来ない。
此処に居たくもない。


ベッドから下りて部屋のドアを開けた。

与謝野晶子
あ、待ちな!
その怪我だしまだ
動かない方が良い。

アオイ
アオイ
…手当てしてくれた事も、
体調を気にしてくれた事も
感謝する。
でも、信用出来ない。
アオイ
アオイ
さよなら!


そう言って部屋を出た。

与謝野晶子
…訳ありみたいだねェ。
与謝野晶子
手当てしたとはいえ、
あの怪我で放っておくのは…
そうだ。
与謝野晶子
太宰、一緒に追いかけて
くれないかい?

太宰治
そのつもりですよ。


アオイ
アオイ
雨が止んでる…
あれから結構経ったのか。
アオイ
アオイ
兎に角逃げなきゃ。
追いつかれちゃう。


駆け出して誰かにぶつかったが、
気にせず走り続けた。

中原中也
何だァ?
あの子供。















アオイ
アオイ
(怪我が痛む…
立ち止まりたい。
でも、逃げなきゃ。)
アオイ
アオイ
(そう言えば鞄の中身は
何だろう。
兄さんはいつか必ず役に
立つって言ってたけど。)
アオイ
アオイ
(・ω・ = ・ω・)
アオイ
アオイ
…彼処の路地裏で見よう。


路地裏に入って辺りに誰も居ない事を確認して
鞄を開けた。

アオイ
アオイ
これは…私と兄さんの
診療記録?それに、
アオイ
アオイ
!!
アオイ
アオイ
…なるほどね。
"これ"もあったから
姉さんは私を当主に
したくなかったのか。
アオイ
アオイ
兄さんはきっとこれを私が
信用出来る誰かに渡す事を
見越して託したんだ。
アオイ
アオイ
(兄さんは全く信用するなとは
言っていない。
なるべくと言ったんだ。)
アオイ
アオイ
……さっきの、人達?


でも違ったら?
そしたら兄さんの努力が水の泡だ。



ザシュッ!!💥

アオイ
アオイ
…?
アオイ
アオイ
何かを斬りつけた様な音だった。
こっちの方から?
アオイ
アオイ
短刀…は、ないな。
さっきの人に盗られた。


警戒しつつ物陰に隠れながら
音のした方を見た。

アオイ
アオイ
!!

や、止めてくれ!
殺さないでく ────


ザシュッ!!💥

言葉を遮り、黒い獣の様なモノが人を殺した。

アオイ
アオイ
(…見たらいけない奴だ。
逃げなきゃ。)

???
貴様、見たな。

アオイ
アオイ
(遅、かった。)
アオイ
アオイ
…見たって、何を?
アオイ
アオイ
(ちょっと待って。
この男の人街の手配書で
見た事がある。
名前は…)
アオイ
アオイ
(芥川龍之介!)

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