第2話

誓約 ・・・ 赤葦
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2024/03/08 14:19

〈 関係 〉


恋人

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赤葦side









赤葦 「 ずっと前から先輩の事が大好きです 」






「 僕と付き合って下さい 」









その一言から始まったこの関係






正直断られる可能性の方が大きいと心配だった







あなた 「 …!?私なんかで良ければ是非、!! 」







そう返ってきた時は酷く驚いた







俺は心の中で思わず舞い上がった








すると







あなた 「 でも1つだけお願いしたいことがあるの…」







「 いいかな…、? 」







あなたさんにしては珍しく





お願い事をしてきた






赤葦 「 …? なんでしょう? 」










あなた 「 あのぉ、…その、/ 」








照れ隠しなのかそっぽを向いて頭を搔く先輩が







もう愛おしくて仕方がなかった










赤葦 「 なんですか






















しばらくの沈黙を破ったのはあなたさんだった










あなた 「 昔から上下関係に苦手意識があってさ、」





「 京治くんって今私のことを"さん"付けしてるでしょ?」





「 だから出来れば呼び捨てがいいなぁ…とか、」






















あなた 「 やっぱり変だよねごめん…!!!!!!








赤葦 「 それだけでいいんですか? 」









あなた 「 ……へ、? 」









もっとなんか深刻な事かと思ったら







思った以上に可愛いお願い事だった









赤葦 「 そんなのお易い御用ですよ









そう言うと先輩は「よかっだぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ととても安心した顔をした









赤葦 「 じゃあ約束ですよ? 」














「 "あなた" 」












あなた 「 …約束だよ"京治"!!、//」














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赤葦 「 本当に何も思い出せませんか…、? 」








この質問を聞くのは一体何万回目だろう






あなた 「 ごめんなさい本当に何も覚えてなくて、 」








あなたは付き合って丁度5ヶ月の時巻き込み事故にあい






何とか一命は取り留めたが頭蓋骨を酷く損傷してしまったため






記憶が全てなくなってしまった








事故から2週間たった今でもまだ実感できてない








ってよりは実感したくない








ずっと一緒に居た思い出はもうあなたは思い出せもしない







そんなの信じれるわけないだろ、









あなたが何をしたって言うんだよ、







宛先のない怒りが収まらない







その時







あなた 「 でも何故か1つだけ覚えてるんでよね、」




このたった1つの言葉にどれだけ希望を持ったことか







赤葦 「 …!?どんな事ですか、!? 」







あなた 「 本当に曖昧なんですけど 」






「 なにか大切な約束をした気がするんですよね、 」








「 しかも赤葦"さん"と 」



















赤葦 「 …バカ、









あなた 「 …えぇぇぇご、ごめんなさい!!!!!! 」









せっかく






やっとあの時の約束を思い出したって言うのに








今その約束を破ったら








何の意味もないじゃないですか、

























あなたッ、 」














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【 誓約⠀】




必ず守ると約束すること。またその約束。





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主
やっぱりバットエンド書くの楽しい
主
ガッハッハッ

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