実家では、神の子として崇め称えられながら育ってきたから、友達なんて一人もいなかった。
だから、みんなタメ口で親しみやすくしてくれて嬉しかった。
みんなとある程度仲良くなった頃の事。
暇。
そういえば玻璃の血鬼術知らない。
帰ってきたら聞いてみよ。
,
そう言うと、玻璃は琵琶の君_____鳴女に言って、近くの山に二人で飛んだ。
ベベン
玻璃の手から大小の無数の針が飛び出した。
鬼狩りの男の体が裂かれていく。
そう言うと玻璃は、地面から鼠を出して、『血鬼術 ネズミ拷問』と呟いた。
鼠が鬼狩りを喰いちぎっていく。
そう言うと、玻璃は近くの岩に座って、『童磨も、座って』と言った。
玻璃の過去は、思っていたよりずっと酷いものだった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。