ボムギュ side





「初めまして、よろしくね！」





いちばん遅く練習生になったオレ。ヌナを見た時、日本人で女の子で…凄いな〜って他人事のように見ていてまさか同じデビュー組に選ばれるなんて思ってもいなかった。






「ボムギュ、ゲーム好きなの？それ私もやってるよ！」


🐻「…ヌナも好きなんですか？」


「うん！フレンドなろうよ！」





初対面の人や親しくない人には人見知りが激しくてあまり輪に入れなかったオレに、一番に声をかけてくれたのはヌナだった。


好きなゲームが同じ

上京してきたのも同じ

服のセンスとかも同じで


共通点が多かった。






🐻「あはは、全っ然下手じゃないですか！」


「違うよ！最近あんまりやってなかったから！」





フレンドなろう！なんて得意げに話しかけてきたのはヌナなのに、絶望的に下手くそで。

今思えばオレに話しかけてくれようとして、その話題にしたんだな〜なんてヌナのお人好しさが目に見えた。






🐻「ヌナなんて大嫌い、！！！」


「……っ」






いっぱい喧嘩だってしたし、喧嘩の勢いで酷い事も言った。


でも最後は必ずヌナから「ボムギュごめんね、っヌナが悪かったから嫌いにならないで、」って泣きべそかいて謝ってくるから俺も嫌いになんかなるわけないよって謝って、二人で笑って仲直り。






「ボムギュヤ〜ずっと一緒にいてね〜〜」


🐻「ヌナ酔すぎ」


「こういう時にしか言えないじゃんっ。ヌナはボムギュが大切だよ〜ひひっ」


🐻「…俺もヌナが………って寝てるし、」







普段素直になれない俺達だけど、お互いがお互いのビタミンで傍にいないと元気が出ない。


だからずっと俺の傍にいてね。


俺達１０年後も２０年後も一緒にいようね。