今日は入学式だ 桜は綺麗で、生徒達は賑やか。
私の着ている制服はみんなと同じで不思議な感じ
クラスが発表されて、そこに向かうと
自己紹介が始まった
自己紹介なんて何年ぶりだろう
次はあなたさん、と言われて席を立つ
みんなが言ってきたことと同じ項目を言う
ごく一般的な挨拶をして席に座り、
他の人の自己紹介を聞き流していると
聞き覚えのある単語が耳に入ってきた
好きなVTuber、小柳ロウ?
私の知るロウで間違いなかった
『好き』なんて言われても
私が1番ロウを知ってるのに。
声をかけられてしまったので
とりあえずなんでもいいと思って返答した
私の鞄には普通のショップでも売られている
ロウのグッズ(ロウからの貰い物)が付いていたので
知らない訳がなかったのに、
知らないとバレバレな嘘をついてしまった
やっぱり学校は嫌だな
意地を張ってそんなことを言ったが、
正直行かなくていいなら行きたくない
『小柳ロウが好き』と言っていたクラスメイトは、
昨日の嘘について何も言ってこなかったので
何とも思われていないか忘れられているようだった
今日は私の好きな理科の授業がある
『難しいね』と飛び交うクラスメイトの声を
遮るように手を挙げて私は答えた
嬉しそうに答える先生の顔を見ながら、
ざわつくクラスメイトの視線を感じるのが
すごく嫌だった
だってすごく簡単な問題だったから
帰って勉強してた方がずっと良いな
家に帰ると理科を教えてくれるロウのお友達がいた
ライくんと言う男の人で、ロウと同じヒーローだ
母には捨てられ、クラスメイトには
ひそひそと話をされる。
女性に対して良い思い出が全くない
代わりに男性、特に年上には
拾ってもらったり勉強を教えてもらったりで
父も私に優しかった
だから私は女性より、男性の方が好きだ










![[ 参加型 ]落ちた先は不思議の国でした。](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/CWM21aGkG1bNkBofNlYosPPNAoD2/cover/01KKED60ZZF6CG8EV21DX6C63E_resized_240x340.jpg)


編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!